2011年11月 JBSA東京 定期練習のレポート

5日のセーリング報告です。

参加者(敬称略)
ブラインド・・・・伊藤、宮城、岩下
サイテッド・・・・橋本、三場(ミバと読む)、小柴
以上6人でした。

天気は晴れ後曇り。朝から霧深く「東京スカイツリーが全然見えません(橋本さん言)」。
午前10時30分現在、東京湾海上交通センターの気象情報では、13号地付近は風向風速「風弱く」、気圧1024hPa、視程4km。
つまり、風向きが表示されないほどほとんど無風ということだ。
前回10月16日は強風でセーリングを断念したが、今回は逆に無風で断念ということになりそう。自然相手はなかなか上手く行かないものだ。
だが、そのお蔭で今回も新米ヨットマンには絶好の訓練チャンスが与えられた。

午前10時30分、夢の島マリーナを出港後、いつものように約15分で京葉線の高架を通過。
携帯GPSナビ計測によると、現在位置は東京都江東区夢の島3丁目、方向南、速度2.4~2.7m/s。海抜はマイナス12メートルらしい!
それから2メートル程度の微風ながら帆走に入り、初めてタッキング時のティラー操作を受け持つ。
橋本さんの指示でティラーを思い切り押してから、右舷から左舷、左舷から右舷へと素早く体を動かすのだが、早すぎてもいけない。
適切な移動のタイミングをつかむのが難しいと思った。

だが今回のクライマックスはその後。
生まれて初めてメインシートトリム、メインハリアードとジブシートトリムを体験させていただいたことだ。特に両舷のシートを素早く調節しなければならないジブを受け持つ人は忙しいと感じた。
ちなみに今回初めて学んだ作業が二つある。
一つは三つのフェンダーの出し入れ。もう一つはシートを束ねることだ。フェンダーの収納は海に流さないように注意すること、シートの収納は的確な長さで折りたたみ、ほどけないように縛ることが大切だ。

シートトリムが何なのか頭で理解していても、実際手を動かしてみると、クリートの場所を見つけるのにもたついたりなかなか思うようには行かないものだ。
特にブラインドは何でも触って、何度も自分の手でやってみないとだめだと思う。風はなかったものの、今回もとても貴重な練習ができて大満足だ。これでやっと「ブラインドセーリングは船遊びじゃありません。ブラインドも一緒になって働いているんですよ!」とアピールできそうな気がしてきた。

今回、新しい体験がもう一つあった。それはブラインドがティラーを受け持つ際に、サイテッドに角度で指示を出してもらう方法だ。最も安定した角度らしい190度を保つようにすることだ。
実際、角度を読み上げていただいて、ティラーの動きがけっこう敏感に艇の動きに反映されていることを実感できてとてもおもしろかった。
ただし、二人が角度読み上げと解析だけに没頭してしまうとクルー全員のチームワークに影響しそうだし、セーリングそのものがかなり無味乾燥な作業に陥りかねないのでレースでないときはこれを採用するかどうかは選択の余地がありそうだ。
理想的なのはいつでも自動的に角度を読み上げさせておけるようなトーキングアネモメーターみたいなものがあればよいと思う。

3時前にマリーナへ帰港。
やっと自分がJBSAでセーリングをやっているのだという実感が持てるようになり、大きな手ごたえを感じた1日でした。
橋本さんはじめ、参加者のみなさんご指導ありがとうございました。