2012年10月 JBSA東京 定期練習のレポート

東京支部から10月21日(日)の活動報告を申し上げます。

参加者(敬称略)
サイデッド 橋本、三場、谷下田、小柴
ブラインド 湯川 計5名

風速: 1,8~4,9メートル/秒
潮汐:
干潮:02:17、 14:29
満潮:09:41、 19:38
行動記録
10:30: 出艇
10:50: ほぼ無風状態の中、メイン・セイルをアップして機走を継続
11:00: 排気漏れの有無点検
11:34: 風速4メートル程度に上がり、 Disney Seaの火山の見える
沖合で ジブ・セイルをアップ。進路90度
12:30: タッキングして、やがて進路を徐々に260度まで転針
13:45: ジャイビングして進路0度で、ランニングで北北西から北へ
14:52: ジャイビング
14:56: エンジン スタート
15:00: セイル ダウン
15:45: 着艇

このところ不安定な天候が続いたが、本日は1019 hPAの大型高気圧の傘下に入り、一日中、雲一つ生じぬ快晴。
出艇後1時間半程の間は無風状態を嘆きながら、「恐らく夏姿でのセーリングは今日が最後だろう」と語り合い、眩しい陽光を楽しむが、やがて微風ながら風が生まれ、ビーム・リーチでの至福の帆走となった。

暫く千葉方向に向かい、行き交うクルーザーと挨拶を交わしたり、本船の往来を楽しんだりしたが、先月、別のクラブの小レースに参加した折に、参加各艇のスキッパーの多くが、『今日はヘルムがきつかった』と語り合っていたことについて、正確に定義するとどういう状態を指し、それにいかに対処すべきかという基礎的質問をさせて頂いた。

スキッパーから、シ―マンシップのベースと云うべき、セイルやハルの構造やラダーの持つ揚力発生の構造上、neutral helmならばヨットは若干のweather helmになる基本構造である旨の説明に始まり、CE(=Center of Effort)やCLR(=Center of Lateral Resistance)の説明、その両者の関係と両者のバランスをいかに保つべきかの問題であること、バランスを確保する手法としてSail やBoom-Vang、Outhaul-Rope、Cunningham、Traveler或いはLadder操作 からMast RakeやReefing等に至るまで、明快にして懇切丁寧なご指導を頂いた。

ふと、あるグレート・セイラーの金言に「理屈の理解抜きでSeamanshipの上達向上はあり得ない」というのがあることを思い出したが、議論を契機に、あほうどり号の船上は、seamanshipの多面的な側面についての活発で実り多き論議の場と化した。

極めて爽やかな秋の一日、充実感と幸福感に満ち溢れて着艇した。
ありがとうございました。