東京レポート 4月5日

文 鈴木克己(JBSA東京)

日時:2008年4月5日 集合:夢の島10:00
天候:晴れ、気温15℃
風: 北、3?4
使用艇: あほうどり
参加者(敬称略)
 サイテット(4名):二瓶、橋本、児玉、辻田
 ブラインド(3名):安達、宮城、鈴木

予定よりかなり早い時間に全員の顔がそろう。
「今日は出向までの準備作業から教えてください」と宮城さんから提案がだされる。その一言に「解った。今日はその訓練からはじめよう」と即反応したのは児玉さんと橋本さんだった。この会話で全員がいつもとは違う気合の入ったスタートになった。
10:05には全員身支度を整えて早くもポンツーンへ移動。
先に行っていた二瓶さんがキャビンを開けて、セールカバーとそっくすをはずして待っていた。
「それではメインセールの準備作業からはじめよう!」と、児玉さんの指揮で、宮城さんと安達さんに二瓶さんと橋本さんがそれぞれに付いて訓練が始まる。

1.カバーは除かれていたのでメイン・ハリヤードを探し、シャックルをセールに取り付ける。
2.橋本さんが舵を持ち、キャビンでキーを探しエンジンを始動、「ピー」とけたたましい警報音。「やばい!、バッテリーがあがっている」児玉さんが加わりクランクをを使ってエンジンを始動させる。
3.もやいを解くため宮城さんはバウ(船首)を、安達さんはスタン(船尾)を受け持つ。
艇は静かにポンツーンを離れる。「行ってきまアす」
「次はフェンダーの格納とロープの整理だ」
4.ポートサイドに下げてあった3個のフェンダーをはずし、キャビンに格納する。
5.コイルしてあったロープを解きいつでも使えるように整理して作業を終わる。
「出向するまでにいろいろな作業があるのですね、汗をかいちゃった」
「ブラインドでもやってみるとほとんどのことができるではないか、初めて知ったよ」と互いの理解を深めることができた。
こうしてあほうどりは水門を出て、いつもの水域へ急ぐ。船尾にはJBSA旗が気持ちよさそうになびいている。
公園の桜は春風に運ばれあほうどりにも舞い込んでくる。八重桜は今をさかりと春の日に光輝いている。我々の顔もともに輝いていた。

「この辺でセールを揚げよう」
1.セール帯をはずし、メインシートを弛め、3人がかりで揚げた。
2.次はジブセール。「どちらのロープを引くのですか?」。ジブファーラーを回転させるシートに張力を与えるためのゴムのロープが切れてしまったので二瓶さんに直してもらう。
これでセーリングの準備完了。充電するためエンジンをかけたままクラッチをニュートラルにしてセーリングの練習をはじめる。

風は3ほどの安定した北風。交代しながら2時間ほどのセーリング訓練。
昼食を済ませてからもセーリングしながらマリーナへ戻る。
所定のポンツーンには他の艇が入っていたので別な場所へ一時着艇させ後で移動しなおすことになった。
帰港するときの作業は、今朝の準備作業を逆にたどればよいのだけれど、うまく行かずサイテッドの皆さんにおんぶする結果になってしまった。
こうして今日の訓練は終わり、我々ブラインドの知らないことの多さを実感する日だった。
今日一日、手をとって指導してくださった児玉さん、橋本さん、二瓶さんありがとうございました。自分でした方がよほど楽で簡単だったと感じていたのではないでしょうか。お疲れさまでした。
このような訓練からいつの日にか真のブラインド・セーラーが育ってくれたらと思うのだった。

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