2016年5月 JBSA東京 定悸活動のレポート その2

東京支部から5月15日(日)の協力艇バッカス937号の活動報告を申し上げます。

・参加者(敬称略)
 サイテド :谷下田、三場
 ブラインド:湯川、夏刈
・使用艇:バッカス937号
・天候 :晴れ、風向き;東北東~東南東 風速:4,6米/秒~6,2米/秒
・行動 
10時 5分 出艇、
10時50分 メイン・セイル アップ、帆走開始、
13時46分 ジブ アップ、
14時15分 セイル ダウン、機走開始、
15時10分 着艇

5月にしては天候不安定な中で幸運にも五月晴れに恵まれ、一同溌剌として乗船。
バッカス号の装備や仕掛けには、オーナーよりも精通されておられる感の三場さんの
極めて滑らかな操艇で出港。引き続き浚渫作業が続く水門を通過して、荒川河口から
東京湾に出ると若洲の風力発電のプロペラがかなり勢い良く回っており、予報どうり
風速が上がるのではと期待する。ただ北寄りの風に半袖ではやや寒さを覚える。

七日の深夜、八丈島周遊から寄港の途次、強風によりジブ・シートが切断されている
ため、メイン・セールのみの帆走で南進開始、早速、夏刈さんがヘルムズ・パーソンに。
以前、あほうどり号で並々ならぬ素質を開示されたことを拝見しているが、バッカス
号のラット操作には、当初、多少苦闘されたようにお見受けしたが、オーナースキッパーの眞に懇切丁寧なガイダンスにより、すぐさま要点を確実に身につけられた感あり。
それにしても、前世は2世紀のローマ帝国のゲタ皇帝(チェーザレ・プブリウス・セプティミウス・ゲタ)と言われるだけあって、いかめしい中に、やさしく眞にポイントをつかれたガイダンスにはあらためて感服!

但しこれも生徒が女性の場合に限定な感じが強い上、そもそもself-tailing winch、
lazy Jack、furling jib、self-tacking system・・・云々等々、前世期の遺物的な老
水夫にとっては馴染み薄い装置や仕組みが一杯なことに、「助けてくれぇ」と叫びたくなる程の私は、今日も素直に見学に終始することに致しました。
それにしても、時折、海上に兎が跳び始めた中で、ほぼ終始、お一人でラットを握られたのは、本当にご立派でした。

ジブも張って快調に北上するあほうどり号を目にして、もともと負けず嫌いの皇帝陛下と副長の三場さんは、手動でジブを引出し、さすがにこれで上がった艇速に歓声を挙げられる。
若者はお元気ですな!

南寄りに向きの変わった風の中で、なんと手動でジブのディスクを回して畳み、メイン・セイルを降ろし機走開始。
いつもながら収穫の多かったセイリングにこころから感謝しつつ、帰港いたしました。