九州ブラインドセーリング講習会2003

文 森崎繁樹

5月31日(土曜日)?6月1日(日曜日) 大分県別府
台風の影響で2日間ともセーリングは出来なかった。係留したままで、基本動作の反復練習を行う。

 先日の土・日に白子さん、斉木さん、村松さん、板倉さん、私の5人で、九州に行ってきました。心配していた台風も6時間ほど前に通過してくれ、無事予定通りに2日を過ごすことが出来ました。ということでレポートしたいと思います。

 我々(浜松組)は31日11時位に大分空港に到着し、先に到着していた白子さん、出迎えに来てくれていた渡辺さん(レガッタにもいらしていた女性の方、昨年までのヨットエイド九州の事務局長さん)と合流。車に乗り換え40分程で、別府のハーバーに到着。別府駅から徒歩15分という熱海を髣髴させる好立地のハーバーで、磯の香りの漂う味わいのある良い所でした。ハーバーではレガッタにも参加していただいた宮園さん(B1)、麻生さん(B2)のお二人と須藤さん(下肢に障害のある方、ヨットエイド九州の会長で何度かパラリンピックにも出場経験有り)、石川さん(ヨットエイド九州の健常者メンバー)、大分合同新聞社の方の出迎えを受けました。

 講習会は1時から始まり、白子さんがJBSAのこれまでの活動の概略の説明をされ、その後斉木さんがテキストを配り経験に基づくブラインドの練習方法について具体的な説明をされました。質疑応答など率直な話し合いをして3時頃からヨットに行き、まずは新聞社の方による写真撮影。天候は曇り、風邪はかなり吹いていましたが、せっかくだからと斉木さん、麻生さん、宮園さん、須藤さん、石川さんの5人で沖に出て行きました。しかしブームとシートの間のアイが壊れ、30分程で帰ってきました。その後応急処置を施し5時過ぎということで、その日のヨットは終了。アフターファイブは、まず徒歩5分で行ける公営の温泉であか落とし、次にいか料理専門店での食事会。そこでは野口さん(ヨットエイド九州の立ち上げに尽力された方)、立花さん(メインのコーチをされている方)も参加され合計11人。おいしい料理とお酒に囲まれ、みんな饒舌、楽しい楽しい時間をすごしました。

 2日目は9時に集合、麻生さん、宮園さん渡辺さんと我々の8人での講習会となりました。天気は快晴、しかし風は強いことと普段操船されている方がいないという理由から白子さん斉木さんのの判断により、船は出さないこととなりました。ただここで終わらないのがJBSA。斉木さんはメイン、白子さんはヘルムと別れ、マンツーマンの講習が行なわれました。ブーム角度とメインシートの引き加減の合わせ方から始まり、タックジャイブなど何度も何度も繰り返しの練習をしていました。隣りで見ていた渡辺さんもこんな風に練習をしているのは見た事がないと感心をされていました。私も見たことは無かったですが、本当にいい練習だと思いました。これが午前2時間半、午後2時間も続けられたのですから凄い。我々は何をしていたのか?と思われる方々へ、お答えします。風になっていました。ブームを押したり、ヒールさせたり、シートをバタバタさせたりとバーチャルな世界を演出してました。てなわけで4時となり九州の方々とはお別れをすることになりました。全日本には是非とも参加したいとの意気込みに負けないよう我々も頑張らなければならないと改めて思い知らされました。

 何かこれからのJBSAの新たな展開を予感させる大変有意義な2日間であったと思います。最後になりますが、ヨットエイド九州の暖かいお出迎えに感謝、感謝。本当に有難うございました。
 書き忘れていましたが、一日目の講習会の様子は6月1日の大分合同新聞の朝刊に掲載されました。