クルージング2005年3月27日

文 秋山淳

日時 2005年3月27日(日曜日)
天候 晴れ 
風  北西→南南西 午前1?2メートル毎秒、午後7?8メートル毎秒

協力艇 ちこ2(ESPRIT DE VANT・30フィート)

参加者
ブラインド  伊藤、金輪、坂本(新会員)
サイテッド  石田、藤野(ちこ2)、安西、金輪龍介、笹尾(坂本さんガイドボランティア)、秋山

午前10時30分、油壷ヨットハーバーを出港した「ちこ2世」は、春の日差しをいっぱいに受け、久しぶりに穏やかな相模湾を一路葉山方面に向けてセールを揚げました。ところが天候、気温は申し分ないのですが、肝心の風が弱く、荒崎沖、亀城礁(かめき)あたりで、ぱったりと止まってしまいました。本来この定期クルージングは、いわゆるブルーウオーター志向、すなわち海を気持ちよく楽しもうというのが大きな趣旨ですから、ならば今日のこの海況を存分に楽しんでしまおうとばかり、早速「ちこ2」特製のおでんがキャビンからデッキに配られて来ました。おでんをほうばりながら、片手にビール、さらに海面からのマイナスイオンを身体いっぱいに浴びるというリラックスモードで、みんなの顔はニッコニコ。
すると誰からか、葉山の御用邸はどの辺にあるの?という質問。それでは今日は御用邸表敬訪問と行きましょうか、ということで長者ケ崎の鼻を目指すことにしました。
この頃から風がやや南に回り出して少しづつ安定してきた気配。金輪さんの息子さん、龍介君(16才)のヘルムでランニング航、徐々に長者ケ崎が近づいて来ました。
長者をかわして、いよいよ葉山の一色(いしき)海岸にアプローチ。ほら2時ぐらいの方向にこんもりした緑があるけど、その中に御用邸があるんですよ、などと話していると、キャビンの中から「水深5メートル!」の声。この辺りは岩場が多いところなので、オンザロックは勘弁、とばかり急いで船を沖に出すことにしました。
風は南南西5?6メートル毎秒、油壷まで真のぼりになりましたが、このいい風に乗って一気に戻ろうということで、船はクローズホールドで先ずは沖出し。このクローズの走りになってから、全日本を目指すブラインドセーラ-たちは、騒ぐ血を押さえられない風情でティラーを持つ手も真剣、期せずして練習モードとなりました。
風はさらに上がり7?8メートル毎秒。スピードを上げて豪快に走る「ちこ2」のヘルムを、ブラインドセーラーが代わる代わる取りながら、15時過ぎには早くも油壷湾の入口に到着。

今日のクルージングは、超微風に始まり、帰りのエキサイティングな強風まで、色々な風を感じることが出来た一日になりました。それぞれに楽しめた風、やっぱり海っていいですね。

参加の皆さん、お疲れ様でした。石田さんはじめ「ちこ2」の皆さん、ありがとうございました。

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