第2回横浜港ブラインドセーリング大会2005 レポート

文 日高

2005年5月14日(土曜日)、15日(日曜日)に行われました、「第2回横浜港ボート天国ブラインドセーリング大会」のご報告をいたします。

昨年第1回目を実施しましたが、今回は昨年のデモセーリングの結果を大きく評価していただき、横浜ボート天国の中でも主要イベントとして格つけられての実施となりました。
そもそも横浜ボート天国というイベントは、横浜港の将来の有効利用を図るために実施されている試行イベントで、横浜市と横浜海上保安部が全面的にバックアップして行われるものです。
JBSAとして将来、みなと横浜に基地を持ちたいというJBSA幹部諸氏の意向を横浜クルージングクラブの堀理事長にお伝えしたところ、快く協力を申し出ていただき開催の運びになったイベントです。

主催 横浜港ボート天国実行委員会、横浜クルージングクラブ
共催 日本ブラインドセーリング協会(JBSA)
協賛 東京スピリット21ライオンズクラブ
協力 ベアフット協会
目的 視覚障害者との協力によるセーリング技術習得及びクラブの社会活動

協賛として 東京スピリット21ライオンズクラブ様が資金協賛とボランティア協賛の両方でバックアップしていただきました。お蔭様で、食事やパーティー参加費などJBSA会員は全て無料で参加させていただきました。

14日(土曜日)
ブラインドは白子 川添 小倉 田口 福尾 計5名
サイテッドは小平 秋山 安西 桂田 中尾 梶浦 マイランケ 堀江 日高 9名
参加で12時に昼食をいただいた後、13時からYCCメンバーとライオンズクラブのメンバー計30名ほどを対象に、ブラインドのガイド方法と簡単なヨットスクールを座学で約1時間講習し、14時30分から約2時間YCC横の海面でブラインドセーリング体験会を行いました。

前夜祭パーティーが17時から開催され、ブラインド安達、伊藤、小林の3名を加えて、総勢で100名を越える盛大な交流会となりました。JBSAからは、JBSAを紹介するリーフレット、点字リーフレット、スクラップブック、本(「風は誰にも見えない」)、VTR(ニュースステーション編集の「風は誰にも見えない」)を展示し、VTRも大画面のモニターで上映していただきました。
パーティーでは、バンドのミュージックに合わせてエンターティナー田口のタップダンスも披露され楽しいパーティーとなりました。

パーティー後は、小平さんと桂田さんが回航してきたキャメロットの中で泊まり組7名が更に盛り上がっていたようです。日高は堀理事長との2次会で2時過ぎまで盛り上がりました。

15日(日曜日)
ブラインドは村井 白子 川添 小倉 瀬川 安達 伊藤 小林 計8名 と村井さん友人2名、白子さん友人4名 伊藤さん友人4名
サイテッドは小平 安西 中尾 中尾さん娘さん2名 梶浦 日高 大賀 澁澤 橋本 池辺 水内 計12名

YCCでヨットに泊まり組6名は、9時にキャメロット、YCCのデモ艇2艇に分乗して、YCCのある新山下から会場のぷかり桟橋に向かう。

10時には全員がぷかり桟橋の会場に集合して、夢の島からお手伝いに駆けつけたTYC4艇のメンバーを加えて総勢130名を超える人が参加して開会式が行われました。海上には、横浜海上保安部の巡視艇2艇が警備のために出動し、ぷかり桟橋前の許可された海域を保護していただきました。
午前中は、JBSAメンバーは、アルページュという30フィートのデモ艇2艇で練習し、YCCとライオンズメンバーはアイマスクをつけてヨットのブラインドタッチの実習を行いました。アイマスクをつけたライオンズメンバーが目隠しされると「怖いなあ」「怖いなあ」という言葉を連発しているのが印象的でした。

イベントとしては、12時30分から15時まで一般ギャラリーとライオンズクラブメンバーのセーリング試乗会、JBSA招待のブラインドの方へは小平艇長キャメロットでセーリング体験試乗会が実施され、平行して13時30分から16時まではJBSAメンバーが同型2艇のヨットに分乗してマッチレース形式でデモレースを行いました。
風速は前半は3から5メートル、後半は8メートルを超えて、後半のメンバーは大きなゼノアセールにてこずっていたようです。
今回は無線をデモ艇に設置し、セーリング中にデモ艇の橋本さんと安西さんからサイテッドスキッパーの会話を発信してもらいました。スタート時、タッキング時、マーク回航時、2艇のミーティング時など、面白そうな場面をお二人から流されてくる会話を日高が会場に放送して、一般ギャラリーの方達にも楽しんでいただきました。
一般ギャラリー数は、広告代理店風に表現すると約2000人ほど入場・観戦しておりました。

16時30分までデモセーリングの予定でしたが、16時頃に突然西の空から雷雲が大雨を伴って来襲し、イベントはこれで終了し、全艇YCCへ帰港となりました。30分ほど豪雨状態で、ヨットに乗っていたメンバーはびしょぬれ、ヨットは水洗いする必要ない状況でした。

全てかたづけが終了し、18時より反省会懇親会がYCCクラブハウス一階で行われ、楽しい会話をしながらビールとおいしい料理をごちそうになり解散となりました。

会員の皆様、特に遠方からお越しの皆さんお疲れ様でした。第2回大会は盛況の内に無事終了できました。皆さんのご協力に感謝いたします。第3回は協賛会社も増える見込みで、もっと大きなイベントになりそうです。みなとみらいの日本丸が見える地区に本部が欲しいという夢がぐっと近づいたような気がします。

新聞に掲載されました。
●神奈川新聞5月16日朝刊「潮風 体に感じ」