定期練習2006年2月4日

文 鈴木克己

日時  2006年2月4日 10時、夢の島集合
天候  快晴、気温1度
風   北北西の風、10時現在2?3メートル毎秒
参加者(敬称略)
サイテット4名 橋本、青柳、二瓶、松崎
ブラインド3名 安達、伊藤、鈴木
使用艇 あほうどり

「1月21日は雪のため中止、28日は強風のため出港禁止で残念でした」との挨拶を交わしながら、午前10時20分、エンジン音も軽やかに艇は桟橋を離れる。
私にとって今日は、ニュー・セールを揚げられる今年初の乗艇、心は弾む。気温1度の北風にも気を引き締める。

東京湾へ出たところでセールを揚げる。4?5メートル毎秒の安定した風を受けて、艇は快調なランニングで走り出す。風を感じないほどの滑らかな走り。行手にも数隻のヨットが見られる。コンパスは140度を指しつづけている。
「今日は船足が速いね」と言いながら時計を見ると12時を回っている。帰りはタッキングで、時間がかかるといけないからと艇を反転させクロスホールドの体勢に入る。
3分の1ほど戻った頃だろうか、艇はかなり激しくヒールするようになった。
機走にするためエンジンを始動。
ジブを詰めようとしたが何を噛んだのか引き込めない。メインを下ろすことになった。激しく揺れる甲板で慎重に下ろすサイテットの皆さんの様子をハラハラしながら見守るだけで何も手のだせない自分がそこにいる。風の弱まる様子はない。
「ブラインドはキャビンへ入れ」との指示で中に入る。足元には荷物が散乱、揺れるたびに転がり動きまわる。荷物が転がらないようにかたづける。バラスト代わりにならねばと考えても自分のいる位置を支えるのが一苦労。
今度は、天井からバシッ、バシッと鞭打つような激しい音が耳に痛い。ロープが風に煽られて船体を打つ音だろうか、周りに反響して船外のすさまじさが伝わってくる。
それから1時間ほど過ぎたろうか、艇の揺れが治まる。風が治まったのかな?。「やっとジブが巻き込めたよ!」と、緊張の解けた声が聞こえた。バシッ、バシッと船体を鞭打つような激しい音も和らいで、エンジン音の力が高まったように聞こえる。

予定を遅れて15時帰港。本日の最大風速16.4メートル毎秒、出艇後間もなく出港禁止の赤色機が振られたとの話を聞き、あのときは危険な状況だったことを改めて認識させられた。
橋本さん、青柳さん、二瓶さん、松崎さん、本当にありがとうございました。初めての体験でした。海を侮るな、技術を磨け、気象予知力を持て、大変よい勉強をさせていただきました。

15時の予定を30分遅れて、JBSA東京の打ち合わせ会が、マリーナ2階の会議室で開かれた。私の確認できた範囲で15人を超える会員の出席があった。

議題
1.平成17年活動報告の承認
2.平成17年会計報告、並びに第6回全日本ブラインド・セーリング選手権

大会の会計報告の承認
3.平成18年活動計画案の承認
4.平成18年予算案の承認
5.その他の事項

出席者から提案があり、一部加筆が行われ、17時すべての議事を終了した。詳細は竹脇さんへお尋ねください。
今日の定期練習会、並びにJBSA東京打合せ会に参加くださったサイテットおよびブラインドの皆さんご苦労さまでした。

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