アクセスディンギー試乗会2002

文 白子良明

6月22日(土曜日)に江ノ島ヨットハーバーで行われた、アクセスディンギーの試乗会に瀬川さんと行ってきました。

アクセスディンギーは障害者、健常者、子供、高齢者など、誰でも簡単に操縦が出来るディンギーです。
OPディンギーを丸く小さくしたような形で、たらい船にマストを付けたような感じです。センターボードに自然に海水が入って重くなるため、スタビリティーが非常に高く、沈する事はまず無いそうです。
進行方向に向かって大人2人が、並んで座れるハンモックのような座席が付いていて、その中央前方にジョイスティックがあり、左右に倒す事によって舵を操作します。
その他の艤装は簡素化されていますが、他のディンギーとほとんど同じです。

当日は、NE 7?8m位のやや強めの風が吹いていましたが、ブローを受けてもほとんどヒールをする事がなく、常に安心してセーリングをする事が出来ました。船体が全体的にが丸っこいためか、上り角度はあまり良くありませんが、クローズ、ランニングはかなり安定し、そこそこのスピードで走らせる事が出来ます。
ヒールとウエザーヘルムを感じる事がほとんどないので、いつもセーリングクルーザーに乗っているブラインドの方には、慣れるまでにやや時間がかかるかもしれません。

ヨットの経験のない人でも容易に操船出来るので、入門艇として最適ではないかと感じました。バリアフリーヨットと言っても良さそうです。
1度もヨットに乗った事がない。というブラインドの女性とガイドヘルパーの女性が、2人で楽しそうに乗っている姿が印象的でした。
また、ベテランのセーラーでも、のんびりと楽しんで乗るには面白い船だと思います。カートップに積めるので、湖などの大きな波の立たない所に持って行って乗るのも面白いかもしれません。