「あほうどり」回航 夢の島から三崎まで

文 安達文洋(JBSA東京)

来週のJBSA10周年を祝して「あほうどり」を夢の島から御崎まで回航しましたので、ご報告します。

集合時間 2006年10月14日 新木場駅午前7時
天候   曇りのち晴れ、気温22度、北東の風3?4メートル
クルー(敬称略)6名
 サイテッド 坂本、児玉、二瓶、梅沢
 ブラインド 村井、安達

朝もやが少しばかり漂っている中、7時35分出艇。
鉄橋を過ぎたあたりで、セールを揚げる。そして、艇長会議、坂本さんより「今日は安全第一で、帰帆走で御崎に早く着きたいので、サイテッド中心にセーリングをする」と説明があった。続いて航路については横浜経由よりも千葉経由の方が早いと児玉さんより提案があり、千葉経由で回航をする事になった。

「暗くなる前に着きたいね」なんて談笑していたところ、キャビンの中に入っていた坂本さんから「エンジンの排気口から煙が出ている」とあわてた声が聞こえる。
呼ばれた梅沢さんがキャビンの中に入る。15分くらい経って、梅沢さんがキャビンから出てきて排気口のボルトが1本外れており、あとの2本は緩んでいただけで、問題は無い」と言われ全員安堵。聞くところによると梅沢さんはエンジニアということでまたまた安心。何かにつけて乾杯の好きな東京支部は、早くもここで「エンジン全開」に乾杯! 広島からの「あほうどり」の回航に村井さんの口も滑らか、そしてワールドの話などで盛り上がる。
一方、「あほうどり」は北東の風に押され、気持ちよくランニング。そして、早くも飛来して来ている渡り鳥の鴨の群れを勢いよく横切って行く。

出廷してから2時間で海ほたるを通過、予定通りの順調さだ。
村井さんがインターネットで各地の風を検索すると東京湾が北東の風4メートル、観音崎10メートルとの事。お陰で、艇速はGPSで平均6ノット以上であった。 4時間後に第2海塁に到達。思ったより速いセーリング。
ここで、エンジンを切り、安達がティラを握る。続いて、村井さんが久しぶりのティラを握り、満足そうであった。二瓶さんが仕掛けてくれたケンケンにはまだ獲物がかかっていない。児玉さんから「わさびを用意しているのでね」と賑やかな回航が続く。

そして、少しばかりウトウトしていると、いつの間にか「あほうどり」は剣崎を回り、目的地の御崎マリンの近くまでに来ていた。
なんと、15時5分に無事、バースに停泊。
暫くすると、来週の10周年行事の打ち合わせでシーボニアに行くと言う神奈川の秋山さんが来てくれて、「お疲れ様」と声を掛けてくれた。そこで、秋山さんにも入ってもらい「アホウドリ」の回航の無事であった事に乾杯!!
朝早くから皆様、お疲れ様でした。そして、梅沢さんの手早いエンジン修理には改めて感謝申し上げます。

次回は21日、ナイトセーリングで夢の島への回航の予定ですが、参加の皆さん、気をつけて帰ってきてください。以上で7時間半の回航報告を終わります。