活動報告 JBSA東京 2024年5月19日 定期活動スキッパー練習など

活動報告 JBSA東京 2024年5月19日 定期活動 スキッパー練習など

——————————
◆ 基本情報

【活動日】2024年5月19日
【活動名】スキッパー練習など
【事業種別】技術向上事業
【活動種別】定期活動
【担当支部】東京支部
【使用艇】あほうどり
【参加者数】合計:10名(会員:10名,体験:0名,その他:0名)
 ・ブラインド 小倉,佐藤,内田,鶴東,殿垣内
 ・サイテッド 児玉,小柴,三場,古庄,松田
【天気】曇り時々小雨【気温】24度【風速】6から8ノット
【航行時間】10時31分出港 14時2分帰港(3時間31分)
【航行距離】20.13キロメートル

——————————
◆ 連絡事項

・燃料ポリタンから給油
・メインカバー一番後ろのホックちぎれ
・破損の3桁南京錠小柴さん修復
・スピンハリヤードのカムクリート交換必要

——————————

◆ 活動のようす

● はじめに

今回は、あほうどりの定員を超える参加希望があり、調整に苦慮するという有り難いこととなりました。しかし、翌週のTYCレースで初めてブラインドセーリングのサイテッドスキッパーをつとめる松田さん(まつたさん)の練習のためと、マリーナにご挨拶にうかがうために、それぞれ優先的に参加とさせていただかなければならないメンバーもいて、長谷川さんにお願いする最終アナウンスが活動日ぎりぎりとなってしまいました。

ルーレット方式で一部のかたを抽選にさせていただく方法を考えてもいましたが、せっかく正会員になっていただいたのに、ほとんど参加できていないかたも優先して差し上げた方がよいのではないかというご意見もありました。

そこで、最終的に、ルミナスを含めた他のヨットに乗れないか調整したところ、児玉さんのご尽力により、お知り合いのヨットにご協力いただくことができました。

参加希望者全員が活動に参加できるよう、ご協力、ご承諾いただきました皆様に感謝申し上げます。

● サイテッドスキッパー練習

ごくたまにパラつくこともあった曇天の東京湾は、半袖で乗るには少し肌寒い気温だった。風速は5から8ノットかそれ以上ぐらいで、初歩的な練習をするにはちょうど良いコンディションだった。

正会員になってくださった、現役国体選手のまつたさんは、ヘルムス小倉さんと組んで、ブラインドセーリングのサイテッドスキッパー練習。児玉さんが、どのようにブラインドのヘルムスに情報を伝達したら良いかをアドバイスし、皆、まつたさんの素晴らしさをほめたたえる。日本のトップブラインドセーラー小倉さんのおかげで、サイテッドスキッパー練習も効率的に実現。

つるひがしさん、内田さんもヘルムスを担当。みなセンスが良くて羨ましい。
元々他のスポーツでも活躍していたりするので、ヨットでもそのセンスの良さが目立つようす。

ヨットでは風上側に座るのが原則ということを知ると、タックするたびに役割がなくてもちゃんとカミ側に移動するなど、将来に期待したくなる新入会員のかたがただった。

● 今回もスピンの練習

「今年は俺が参加するときは毎回すピンをあげる」
児玉さんは有言実行、毎回すピンをセット。そもそも、私たちが新木場駅前で集合して出発するころには、すピンをセットしおわって、あほうどりをサービスバースへお一人で移動しておいてくださるなど、先輩と後輩の役割が逆。

JBSAでは、相模湾のルミナスに乗る時も、うかうかしていると先輩がたがあっという間に準備をしてくださってしまい、しかもみなさん、さあ早く乗りましょうといううずうずした空気に満ちていて、本当にヨットが好きなことがじわじわ伝わってくるJBSAには、おしりがむずむずする。色々な副詞を使ってみました。

児玉さんのおかげで、ようやくすピンの仕組みがわかってきて、5本のロープの役割もわかってきた。ただ、名称が人それぞれ、船によって、あるいは艇種によって異なるようで、同義語を言われた瞬間に一致させる必要がある。

ネットの解説などを読むと、風下側のすピンを制御するロープをスピンシート、風上側のロープをガイと呼ぶようだが、ジャイブすると同じロープでも名称が変わるため、児玉さんのカミのガイ、シモのガイの指示が初心者には非常にわかりやすい。

マスト前方に取り付けられているスピンポールを、上に引っ張るのがトッピングリフト、下に引っ張るのがフォアガイ。
あほうどりでは、スタボー側のキャビントップにトッピングリフトがあり、右下デッキ付近にフォアガイがある。
すピンをはるためにマストに釣り上げるスピンハリヤードは、メインハリヤードと並んで配置されている。
今回は、佐藤さんにトッピングリフトとフォアガイの役割と場所を覚えていただき、活躍していただいた。

帰りは南南西の風を左後ろから受けながら、ヘルムすまつたさんで、すピンをはって快走。はるか前方を先行するクルーザーをカミ突破。児玉さんからまつたさんに、「もっと離れて抜いて」と前方から指示がとぶ。「レースモードでついブランケしようとしてしまいました」というまつたさんに皆笑う。

みばさん曰く、あの船、普通の気持ちじゃなかったですよ、普通だったら手とか振るじゃないですか、とのこと。悔しかったはずという趣旨のことをおっしゃっていた。

● 帰着後

ポンツーンに戻ると、先に戻っていた水田さんとそえださんがあほうどりをお出迎え。いつものように佐藤さんが丁寧に水をかけてくださり普段より早めの活動は終了。
この日は若洲で大きなイベントが複数あったとのことで、とんでもない混雑ぶりだったため、JBSAのクラブハウス「ひものや」もいっぱいかと思いきや、飲み会担当大臣の佐藤さんがしっかり予約をしてくれる。
人間8人、盲導犬2頭で、フロアを3分の2占拠。いつもフレンドリーに対応してくれるひもの屋さんに感謝。
お開きになるころ、隣の席のお客さんが、どういう団体ですかと声をかけてくださる。話題はヨット、資格障がいについてなどから、ここには書けないすごい話までしていたので、不審に思ったのかもしれないが、ブラインドセーリングにご関心をいだいてくださり、体験などもご検討いただけるご様子で、名刺をお渡しした。
ご連絡いただけるといいなあと思っている。

さて、次回はTYCレース。クラス優勝ですね。

報告書作成:殿垣内大介