全盲のセーラーが太平洋横断に挑戦!

報告者 秋山淳

JBSA元会員(現在休会中)でサンディエゴ在住の全盲の岩本光弘さんとニュー
スキャスターの辛坊治郎さんの太平洋横断チャレンジについて、3月13日に東
京・新宿で記者会見が行われました。

秋山は、舵社の安藤さんの紹介もあってこの会見に伺いましたが、岩本さん
とも久し振りに会うことができ、彼は相変わらず熱い口調で今回の意気込みを
語ってくれました。

岩本さんは、かねてから太平洋横断の夢をもっており、その実現に向けて活動
を続けていましたが、このたびその夢が実現し、成功すれば世界で初めての
太平洋横断ブラインドセーラーになります。

記者会見は、間寛平さんのアースマラソンで太平洋、大西洋をヨットで一緒に
渡った 比企(ひき)さん(今回のプロジェクトのリーダー)の進行で行われました
が、30社を超えるマスコミがつめかけ、大変盛況な会見でした。今後もあらゆる
場面でニュースが流れると思います。

会場では 比企さんのご厚意もあり、会見の中で、5/24からのブラインドセーリ
ング世界選手権の紹介も入れてくださり、私の方からは、ワールドの大会概要
ちらしをマスコミ各社に配布させてもらいました。

彼らは、これから大阪でのトレーニングに入り、6/8に大阪の北港ハーバーを
出港し、福島・小名浜港に向かいます。6/16にいわき市のサンマリーナ(現在は
まだがれきの山のまま)からサンディエゴに向かって出港するとのことです。
サンマリーナと言えば、2010年9月のJBSA全日本選手権大会に絶大なご支援
をいただき、大変お世話になったマリーナです。翌年の3・11の大津波でヨットも
建物も全て流され、跡形も無くなってしまいました。

この地、いわき市の高校のヨット部も船を流され、今なお練習も出来ない状態が
続いているということで、岩本さんが活動するアメリカのSee What I Sea(SWIS)
というボランティア団体が寄付を募って、この高校にディンギーを寄贈することが
決まったということです。6月の出港前に贈られると思いますが、高校生たちは
とても嬉しそうにしていました。(ビデオレター)

また、岩本さんは、5月のブラインドセーリング世界選手権大会にぜひ来たいと
言っており、現在、5/25のオープニングパーティに来てもらえるよう、スケジュー
ルの調整をしているところです。

世界初のブラインドセーラーによる太平洋横断の成功に向けて、JBSAも精一
杯応援していきたいと思います。

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