逗子マリーナカップ2001

文 秋山淳

天候 晴れ
風向 北?南西
風速 毎秒0?3メートル
コース 逗子マリーナ沖スタート→えぼし岩(茅ヶ崎)→逗子マリーナ沖フィニッシュ(16マイル)
出場艇 Aクラス 16艇、Bクラス 20艇、Cクラス 18艇計54艇(ルミナスはCクラス)
出場者 白子(メイン) 橋本(ヘルム) マイランケ(ジブ) 石田(スピン) 安西(バウ)  秋山(ナビ)

11月23日に行われた「第19回逗子マリーナカップ」でルミナス(J24)はクラス第2位に入り大健闘しました。そのレースの模様をレポートします。

昨年のこのレースはスタート時間にギリギリだった反省から、この日はホームポートのシーボニアを08:00に出港。北の風1?2メートル毎秒、海面はフラット。機帆走で向かった逗子マリーナ沖には早くも09:30に到着。L旗を揚げた本部船にチェックインの後、11:00のスタート時刻まで周辺海域を余裕をもってチェックした。スタート時間が近づくにつれ風がほとんど無くなっていく中、5分前の信号が鳴る頃には全くの無風状態。

スタートラインの空いているいい位置どりをした我々ルミナスは、スタート信号とともにジャストでラインを切って出た。他艇よりも先行したいいポジションで、この位置ならフレッシュなエアがつかめそうだと思った矢先、ジェネラルリコールの信号が鳴る。風速0メートル毎秒の中何とかラインに戻り2度目のスタート。今度もいい位置から他艇に先行して出ることが出来た。

スタート後も風というより空気の動きをセールに流して推進力を得るという何とも息がつまりそうな状況。マイランケはあの大きな身体を小さくまるめ、他のメンバーも全員息を殺して1?2ノットのスピードを維持するという我慢のセーリングが続く。そんな中、風(空気?)が西に振れ出して来た。定石どおり左海面の沖出しを考えていた我々はここで即作戦変更、早めのタックで岸寄りのコースを選択した。(このワンタックが結果的に勝敗を大きく左右することになったが)この時点でフリートは大きく二手に分かれて行った。その後西から少しづつ風が吹き出し始め(0.5?1メートル毎秒)ルミナスはこの風を丁寧に拾いながら、潮にも乗った感じで順調に艇をすべらせた。

スタートから約2時間往路コース半ばの江の島を通過する頃、ルミナスは小さいながら40ftを超える大型艇を尻目に、全出場艇の中段より前を走っていた。この頃から完全に南西に振れ回った風は2?3メートル毎秒と上がり始めた。こうなってくると水線長とセール面積が大きい艇はさすがに速い。後ろからアビームのスピンランでぐんぐん迫っては追い越していく。

しかし我々の走りも悪くなく、コース短縮となった「えぼし岩」のフィニッシュライン間近ではBクラスの「FUHTA」(YAMAHA31S)を見事に抜き去り、大きく離されていた同クラスの「Little Star」(YOKOYAMA30N)に肉薄するというねばりを見せた。(結果的にこの艇を修正で下に落とすことが出来た)フィニッシュのホーンと同時に本部船から拍手をいただき、これはまずまずの成績だろうとの手応えを感じた。シーボニアへの帰路、今日のナイスセーリングと最後まであきらめずに追い上げた健闘に全員ビールで乾杯した。

・最終成績 Cクラス2位(18艇中) 総合17位(54艇中)
18:00から行われた逗子マリーナでのパーティでルミナスのメンバーは初の表彰台に上がり、300名を超える出席者から大きな祝福を受けた。

なお、JBSAのメンバーである本吉譲治さんが乗艇した「Day Dream」 (Melges30)はファーストホーム、Aクラス第1位、総合第1位と完全優勝を果たしました。(拍手!)

前の記事

2001年度レポート

次の記事

レポート2001年