シーボニアレポート 8月5日

文 村井(JBSA神奈川)

2007年8月5日

参加者(敬称略)
サイテッド 安西 石田 中尾
ブラインド 村井
計4名
使用艇 ルミナス
参加クラス Nクラス

コース
約1000メーター
ブイ周りレース
ソーセージ 2本
第1レース 2周
第2レース Nクラス1周 Oクラス2周
☆第1レース終了後、第2レースは、海面悪化の虞があったため、ノーレース。

天候 曇り
気温 34度
波高 1?1.5メートル
南西の風 8?9メートル

参加艇
Nクラス 13艇
Oクラス 18艇

 台風が去った後の風が残り、やや強い風が吹いていました。ただ、この日は、それよりも、北から冷たい空気、南から暖かい空気が入っていて、大気が不安定なため、午後から休息に天候が悪化し、激しい雷雨となることが予想されていました。

 午前9時、スキッパーズミーティングを終え、ルミナスを下化して、レース海面に向かいました。艇が左右に揺られる程度の波が入っていましたが、メインセールをアップすると、ルミナスは安定して良く走りました。

 そして、レース海面に到着し、ノーマルジブを上げて、エンジンを格納。予告信号が鳴り、中尾さんのヘルムス、村井のメイン、石田さんのジブ、安西さんのバウというシフトで、午前10時45分、Nクラススタート。ライン周辺は、やや混み合っていたものの、ルミナスはほぼジャストスタート。快調に滑り出しました。

 間もなく、始めのタックを返して、ポート。少し進んだところに、グリーンのスタボー艇が接近。そのため、一端艇を落として、やり過ごし、それから2度目のタックを入れて、こちらもスタボー。この日のレースでは、このグリーンの船と、回航時によくミートしました。その後、何度かタックを繰り返して、マーク回航。何艇かと接近戦での回航でした。

 この日ののんびりは、いつものブイ周りのときより、コース設定が短く、上・下、共に回航の際、接近戦となり、緊張を強いられるレースとなりました。

 ダウンレグに入り、スピンアップ。安西さん、石田さんのベテランコンビの息ぴったりで、バタバタすることなく、あっという間にアップ。ルミナスはサーフィングしながら勢いよく快走。間もなく、下マーク回航。下艇とのルーム取りとなったのですが、ルミナスが内に入っていたので、下艇に水をもらって上り。

 いかんせよ、コースが短かったこと、ルミナスが走り負けしなかったことにより、他の艇との差があまり開きません。また、普段は後からスタートするOクラスの艇に2週目に入る頃は、迫られ、抜かれて行くところが、この日はそのようなこともなく、Nクラス同士の切迫したレースとなりました。

 そして、2上目のマークアプローチ。上を走っていた船の前にポートでつっこんで行って、タックして、マークに入ろうと、艇速を取るように、やや落とし目にスピードモードで集中。そして、タックを返して、スタボーで並んだのですが、上艇を抜ききることが出来ず、再度タックを返して、直ぐさま再々度タックして回航。風も、スタートの頃より、上がってきたようで、下から入る波がより大きくなっており、それに乗って、豪快にサーフィング。中尾さんがボーターボートのようだ、と言ってました。そして、そのまま流し込み、ゴール通過。おそらくシングルだ、と喜び合いました。

 第1レースがそのようにまあまあの成績で終わり、しばし休憩。ルミナスをそのままシーボニアの方に向かって走らせながら、皆水分補給。曇りとはいへ、蒸し暑い真夏らしい日でした。そして、周りを見渡すと、海上保安庁の船がいました。その保安庁の船を横目に、第2レースに備えるべく、本部艇の方にむき直して、上り始めました。すると、やや大きめのうねりが入ってきて、飛沫が上がりました。これは風が上がってくるかなあ、と話していると、そこにバーバリアンが来て、罰点サインを出していました。これはノーレースかなあ、とつぶやきながら、本部艇に近づき、フラッグを確認すると、N旗。まだレースが出来ないというほどの波・風ではなく、普段なら十分にレースをしている程度の海面だったのですが、予報で、午後から雷雨になるとされていましたので、おそらく安全優先で、どうやら早めにノーレースになったようです。

 これで、今日ののんびりは終わり。メイン一つでレース海面からシーボニアに向かう間、私は久しぶりにルミナスのティラーを握りました。右舷側からしばしば波が入ってきていました。波が来ると、メインを握っていた安西さんが5度上らせてと囁き、それに会わせて波を越えて進みました。そのようにシーボニアに向かっているとき、やはり右舷側からやや大きめの波が直前で崩れて来ました。頭から飛沫を被りました。だけど、水は、火照っていた体を心地よく濡らしてくれました。いかにも、真夏の実感。さらに、マリーナに近づくと、バナナボートが出ていたり、浜から海水浴を楽しむ親子ずれや黄色い声が木霊していました。遅くやってきた真夏を楽しむ人たちで賑わっていました。

 午後2時、ルミナスを整備して、解散。そのころになると、マリーナの木々がざわめき、かなり風が強くなっていました。雷雨にはなっていなかったものの、予報通りの天候になっていました。

 さて、今夏は夏らしくなるのが遅く、ようやくこれから真夏といった感じです。今年はラニーニャ減少が発生していると言われているにもかかわらず、例年になく、太平洋高気圧の日本への張り出しが緩く、北から冷たい風が入りやすくなっています。そのため、雷雨になりやすくなっています。これからロングクルージングなど、海に出る機会が多くなると思いますが、その際は天気予報を十分チェックして、より安全にヨットライフを楽しみましょう。そして、遅くやってきた真夏を満喫しましょう。

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