2014年9月 JBSA東京 定期練習のレポート

9月6日の東京支部あほうどり号の活動報告を申し上げます。

参加者 (敬称略)
サイテド 橋本、小柴、三場
ブラインド 湯川

 <別途出艇のバッカス号の乗艇者は以下の通り>
 サイテド 児玉、谷下田
 ブラインド 伊藤、村井

天候 曇り後晴れ 風:東北~東北東~東 風速:3,9~7,0米/秒

行動記録
10:00 出艇
10:40 メイン・ジブ セイルをアップして帆走開始
      一路南進の後、タッキング、ジャイビングを反復し、北走・南進を繰り返しながら、交替でヘルムスにあたりトレーニング
14:20 セイル ダウン
14:50 着艇

曇天下、威勢よく出艇して京葉線のガード下を過ぎると、薄曇りながら若洲の風力発電の風車が結構勢い良く回転しているのが望まれ、前日同様、やがて10米超程度の風になるかと予想。
秋雨前線活性化の中で、関西以西に雨天が続く中、こちらは終日ほぼ曇りとの予報に反し、日本海のオホーツク高気圧のお蔭か、出艇時の雲が次第に去り、夏の日差しが戻ってきた感の上、心地よい良風に恵まれた一日となった。

やや遅れて出艇した僚船バッカス号は、北寄りの風のなか、「セーリングの醍醐味は追い風にあり」と常に喝破される猛者が座乗されているだけに、初めから華麗にスピネカーを上げ、滑らかに南進を開始。
 
沖には海の女王、海王丸がどっしりと停泊しており、その余りの華麗さに言葉を失いながら、数度反転して船首に接近し、横笛を吹く女性の船首像を見上げて讃嘆。

次第に陽光が強くなり、心地よい風の温和なセーリングの中、あほうどり号は恒例の談論風発の場となるが、本日は天文や地球物理学に始まり、やがて宗教や哲学の分野に至るコスモロジー的な展開と相成ったが、やがて艇長のガイダンスのもと、突如、セーリング議論に収斂し、曰く最高のVMGを獲得する技法、荒天時の帆走手法等など興味尽きぬ洋上の学び舎と化した。
 
秋の日の午後、いつもと同様に幸福感一杯で着艇し、あほうどりに一礼して散会した。

東京の村井です。
夢の島9月6日(土)の活動報告(バッカス号)をいたします。
湯川さんが既にレポートしている通りですが、バッカス号の様子を書きます。

メンバー
谷下田さん、児玉さん、伊藤さん、村井

バッカス号は、電気系統のチェックに若干時間がかかった分、あほうどりに遅れて出港。
エンジン音は静かで、快調に荒川の河口を進む。京葉線の鉄橋を越え、わかす沖でセールアップ。ハーバーにいたときは、風がないかと思ったが、以外に良い風が吹いている。気持ち良くセーリング開始。

後方を見ると、保安庁の艇がいる。望遠鏡でこちらを見ている。なぜだろう?ひょっとするとバッカス号が掲げている旗のせいか。
「いざ見よ、南の輝く太陽!」
誰かが歌った訳ではありませんが、このフレーズ好きです。

児玉さんが、せわしく動き回り、スピンを準備。そして、スピンラン。クウォータリーからアビームの風を受けて、艇速アップ。
そして、今度はスピンをたたんで、クローズ。バッカスはややヒールしながら、シャバシャバ音を立てて、航跡を引く。
伊藤さんのラットの操作も安定して、6ノット出る。
あほうどりの方を見ると、結構ヒールしている。
しかし、バッカスは極めてスタビリティーが良い。さすが南国を目指して購入した艇だ。

私はこの日がそもそもバッカス号初めての乗船、且つシーズン初めてのセーリング。2月の大雪の日にあほうどりで散骨して以来。なんとか夏の終わりにセーリングを楽しむことが出来た。
天候も、暑からず、寒からず。曇りにやや日差しが入り、最高の日より。海面も、東京湾らしく、風が出てきても、ほとんどうねりもなく、フラット。

昼食は、谷下田さんの調理によるスパゲッティーカルボナーラ。バッカス号はポーランド製であること、長崎まで船を見に行って購入を決めたこと、だけどチャンポンすら食べずに帰って来たこと、八丈島まで航海したときのこと、来年は先ず、沖縄を目指し、夢のタヒチえは再来年になるだろうなどが語られた。

そして、海王丸にご挨拶とばかり、海王丸の周りを回航して、寄港。
皆さん、ご苦労様でした。

オーナーズルームで、来年の全日本についての打ち合わせをして解散。
又、海で会いましょう!