2014年9月 JBSA神奈川 湘南レースのレポート

東京支部の長谷川です。
7日の湘南レースの報告を送ります。

●参加者 
サイテッド 中尾さん、石田さん、安西さん、篠崎さん、大賀さん
ブラインド 宇田川さん、内村さん、長谷川       合計8名
●天候 雨

本日のレースには、東京支部より3名が参加させていただいた。
再来週にせまったボート天国に向けての練習の一環である。

レースは、秋谷沖を1030にスタート、江ノ島付近の上マークを回って帰ってくるというもので、距離はおよそ10マイル、所要時間は往復約4時間という長丁場である。
先々月も同様のレースが行われていたが、ルミナスは13艇中第6位という結果であった。

0930、意気軒昂とシーボニアを出港、機走でスタート海面へ。だがしかし、出発時は薄日もさしていた天気が、なにやら怪しくなってくる。風が次第にあがり、雨がたたきつける。と、泣き面に蜂、なんとエンジントラブル。やむなく、帆走でスタート海面を目指し、何とか10分前に到着する。
だが……。折からの強風にあおられ、本部艇がアンカーをうつことができない。AP旗があがり、スタートは延期。この風雨では危険ということで、ブラインド3人はキャビンに避難する(後で風速を調べたら7~8mとなっていたが、実際にはもっと強く感じた)。
やめるならさっさとN旗をあげてほしい云々との声がクルーから漏れる中、スタート5分前の合図。先月も台風でレースが中止になっているので、今日は是が非でも実施するつもりのようだ。

倦怠ムードから一転、にわかに高まった緊張感の中、タックをしながらポジション取りを開始。このときの緊張感がたまらない、と聞いていたが、キャビンの中にもその空気は十分伝わってくる。
スタートのホーンと同時に、ルミナスが飛び出す。予定より20分遅れでの1050分レース開始、どうらや好スタートをきれたようだ。

キャビンに籠もったブラインドは、ヒールを殺すべく、重り三兄弟となって、タッキングにあわせてポジションを移動する。繰り返し艇にうちつけるうねりが不気味な音を立てる。「穴あくんじゃない?」と宇田川さん。
そんな心配をよそに、矢継ぎ早に出されるスキッパーの指示に、サイデッドも一丸となって応え、1150、江ノ島沖上マークを回航。
なんと、1時間で到着した計算だ。回航時に、もたついていた先行艇をパス。ランニングで一路ゴールを目指す。ランニン
グのため風はあまり往路ほど感じられないが、スピードがああがっているのは航跡を見ても明らかだ。あとで聞いた話では、10ノットを越えていたのでは、とのことだった。
パスされた艇がしぶとく追い上げてくるが、30秒あまりの差で逃げ切り、無事ゴール。
到着時刻は1140、4時間と踏んでいた時間の半分以下で帰ってきた計算だ。いかに風が強かったか、わかっていただけると思う。なお、順位は数日後に発表されるそうだ。

ゴールした頃には雨がおさまり、風も弱まったため、マリーナへの帰路はブラインドの練習となった。私も初めてJのティラーを握らせてもらったが、東京支部のあほうどりとは、だいぶ違う。これがレース艇というものか、と改めて実感した。
ずぶぬれになりながら、奮闘されたサイデッドの皆様、おつかれさまでした。どうぞ風邪などひかれませぬように。ぜひまたレースにお邪魔させていただきたいと思います。
天気のよい日に。