シーボニアレポート 6月8日

文 村井(JBSA神奈川)

シーボニアのんびりレース

6月8日

天候 雨 → 曇り
風  2?3メートル
風向 北東 → 北 → 北東
(0度から60度の間で触れてました)?
波高 50センチ

コース
ソーセージコース 約1マイル 2本
海面 小網代沖

参加艇
Nクラス 11?13
Oクラス 18

私たちが参加するNクラスは、第1レースがソーセージコースを2周、第2レースは1周です。

参加者(敬称略)
サイテッド 秋山 安西 石田 ラルフ・マイランケ
ブラインド 杉山 山賀 村井

使用艇 ルミナス(J24)

この日の天候は、前日の天気予報で、沿岸に近いほど、雨、しかし、大雨にはならない、と既に予報されていました。そういう訳で、雨を覚悟していたのですが、当日埼玉の自宅を出るときは曇りで雨が降っていませんでした。それで、昼ぐらいまで、レースが終わるまで、このまま保ってくれたら良いなあ、と願ってました。しかし、三崎口に着くと、しっかり雨が本降りになってました。

一日ずぶ濡れ覚悟で、上下しっかりオイルスキンを着用。ルミナスに乗り込み、レース海面へ。グローブは直ぐにびしょびしょ。すると、ラルフがフライングフィッシュが飛んだと解説。続いて、秋山さんが、「僕らのティーム名はフライングフィッシュにしたんだよ、」と。私はそれに対して、「フライングフィッシュでなくて、フライングスタートじゃないの?」と、返す。そんな風に会話を交わしながら、小味路ブイへ。

雨の中10次40分、第1レーススタート。1レース目は村井のヘルム、石田さんのスキッパー。

予告信号からティラーを握のは久しぶり。おそらく2年ぶり。スタート前の位置取りの攻防戦の緊張感は、レースの興奮を高める。前後、左右に他艇が水を切る音、ウインチがキーキーと鳴り、かけ声が聞こえてくる。どよめく各艇の中、ルミナスを走らせ、クローズ一杯に上らせライン通過。

左海面を取りながらなんどかタックを繰り返して進む。練習不足のせいか、タックが回しすぎる。同じJ24のハルカゼには負けたくないねと、スタート前話し合っていたのですが、次第にハルカゼに差を付けられて行く。

そのようにコース3分の2ぐらいきたところで、石田さんが前を走っていたチックタックがタックをするのを見て、タックをしようと声を上げる。「風が変わった。オーバーセーリングだ」、と。マークを確認すると、既にオーバーセーリング。

スタート時、上マークの位置を、ラインからコンパス角度を確認すると、50度。風もその方角から来ていました。しかし、予報で北に変わるとされていましたので、そのため、左海面を取ったはずだったのですが、いつの間にか風が0度に変わっていたのに気がつかなかったのです。

そして、チックタックに続いて、ルミナスもタック。その結果、前を走っていたハルカゼ他、バルキリーなど約6艇が大オーバーセーリング。右海面を取っていた数艇が圧倒的有利にマーク回航。ルミナスはそれらの艇に遅れて回航。

ダウンレグに入ってからチックタックに接近。下マーク回航時、チックタックに先行出来るかという一瞬があったのですが、私たちはどたばたしてしまい、それに私のミスもあって、チックタックに先行出来ず。

そのように2上目に入ると、もう方昇り。そのまま方昇りのままと思われたのですが・・・。

2上目のマーク回航が近づき、そして、最後のマークアプローチに入るためのタックを返したところ、マークに入れない。なんとタックを返したときに風が再び振れて、再度50度辺りへ戻ってしまったのです。そういう訳で、タックが2回余分に入ることになってしまい、後方にいたバルキリー他に接近されてしまいました。ですが、ルミナスは、そのままチックタックに続いてゴールイン。

結局、この第1レースは、先行していた艇がその分、オーバーセーリングしていたことに助けられて、ルミナスもオーバーセーリングしていたにもかかわらず、遅れていたことが幸いしたという形になりました。

さすが、チックタックの岡田さん、オーバーセーリングによく気がついたね、と私たちは感心していました。ご存知のない方もおられるかと思いますので、因みに岡田さんはこの3月まで、このシーボニアのんびりりレースの主催者を勤めていた方です。

第2レースは杉山さんのへるむ、秋山さんのスキッパー

雨は第1レース後半で上がり、第2レースのときは曇りとなっていました。マークの打ち変えが行われました。

マークは40度、風緯は60度。そのため、ライン中ほどでのスタートが有利と見る。そして、予告のホーンが鳴る。

杉山さんは緊張が極まっている様子で、険しい表情であることを十分伺わせるような相づちを、秋山さんの指示に返しながら、ティラーを取っていました。

そうして、1時10分、Nクラススタート。ルミナスは良いスタートが切れ、ハルカゼに先行して、3・4番手でラインを通過。

今回も、風は北に再度触れていくという前提に従って、左海面を取って進みました。しかし、風は一端40度まで北に変わったものの、再度60度まで東に触れ直し、最後は、第1レーススタート時と同じ50度に戻って来てしまいました。そういう訳で、右海面を取った艇に有利にレースが進みました。そのため、ルミナスは、杉山さんのヘルムが安定していたにもかかわらず、艇速が出なかったこともあって、いつものポジションでレースを終えました。

成績は以下の通り。また、以下はレーティングを加味していない、単純着順です。
第1レース 5着
第2レース 11着

朝のスキッパーズミーティングのときの発表ではNクラスの参加は11艇とされていたのですが、海上エントリーがあったのか、成績発表ではNクラス13艇とされていました。この日は修整成績が間に合わなかったようで、ルミナスの最終成績はシーボニアのHPでご確認ください。

レース終了後、山賀さんにヘルムの練習をしてもらいながら、シーボニアに向かいました。北けの風だったこともあって、その分、スタート位置がシーボニアから遠かったこともあって、30分ほどかかりました。その後、のんびりレースのドリンクパーティーがあり、上記の成績が発表となり、ルミナス代表として、私がスピーチをいたしました。

久しぶりのレース本番でのヘルム、緊張しますね。余分な力がかかっていたせいか、今日はまだ疲れが取れ切れていません。それでも、のんびりの帰りに葉山の秋山さんの自宅の近所の漁師さんのところで買ったしらすを今朝は、どんぶりで食べ、溌剌とお仕事をして来ました。

葉山の釜揚げシラスは美味しいですよ。

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