沼津セーラーとの交流会

文 秋山淳

去る4月14日(日曜日)、ブラインドセーリングに関心を持たれた沼津在住の高橋達也さんとそのお仲間、総勢7名の方々がシーボニアに来られました。 JBSAからは竹脇会長、橋本洋一さん、秋山の3名で、実際のセーリングを交えながらブラインドセーリングの話をさせていただきました。

高橋さんは、先日の竹脇さんのテレビ「知ってるつもり」を見て、ブラインドセーリングを初めて知って連絡をしてきた方です。彼は、インカレ出場経験を持つ筑波大ヨット部出身のセーラーで、現在は沼津の学習塾で先生をされています。その塾の生徒のご家族に視覚障害の方がいることで、以前から何か力になれることはないだろうかと考えておられたようです。そして今回、そのご家族の後藤恵美子さんや艇のオーナーの方たちと一緒に、ブラインドセーリングのことをもっと良く知って自分たちも沼津で活動したいという希望を持ってシーボニアまで来られたわけです。

当日は初夏のような心地よい天候の中、「ルミナス」でブラインドセーリングについてのレクチュアをしながら、途中竹脇さんのすすめで目を閉じてティラーを持った高橋さんは「うーん、相当集中力が必要だし、いろいろな情報を得ないと難しいですね」と、ブラインドセーリングの本質を感じとっていたようです。

クラブハウス前庭で車座になっての昼食の時に、後藤さんの友人の李節子さんが加わりました。李さんは伊豆の稲取で障害者も健常者も、そして高齢者も子供たちも皆一緒になってクロスカントリーを行う「ユニバーサル・ラン」の企画者の一人だそうです。やはりどんなジャンルでも皆の願いは「共生」ということで、話は大いに盛り上がりました。

陽が傾く頃までセーリングや熱心な話し合いが続きましたが、高橋さんが考えられている沼津での障害者の方々とのセーリングに、今日の交流はきっと役だってくれることと思います。私たちも、ブラインドセーリング普及につながる活動の機会が、今後も数多くあればと願っています。

以下、高橋さんよりお礼状が竹脇会長に届いています。

竹脇様、今日はいろいろとありがとうございました。
ブラインドセーリングについてまったく無知な私たちでしたが、かなり全体像を理解することができました。特に視覚障害を負った方々が積極的にセーリングを楽しもうとしているということや、セーリングが視覚障害者の方々にとても向いているということは初めて知りましたし、これからの活動に光がさしてきたような気がしました。今日のことは自分の中でよく整理して、後藤さんや秋山さんなどと一緒に沼津でどんなことができるかを良く考えていきたいと思います。
取り急ぎお礼まで。秋山さん、橋本さんにもくれぐれもよろしくお伝え下さい。高橋達也

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