定期練習2003年9月15日(ビッグトライアングル)

文 村井優夫

参加者(敬称略)
サイテッド 橋本 安西 村上 ラルフ
ブラインド 川添 村井

コースは、赤白ブイ付近をスタートし、かめぎ灯台の沖に打たれたマークを回り、再びシーボニア沖を通り、南西沖ブイを回って、帰ってくるというトライアングルです。そして、スタート時間は、10時で、16時がタイムリミットでした。

天候は、晴れ。
風は、初め南で、後に西に変わりました。

スタートしたときは、ルミナス向きの5メートルぐらいの風が良い具合に吹いていて、今日は行けるかなと思ったのですが、佐島沖のマークを回った後ぐらいから風が落ち始め、南西沖ブイを回航するころは、風がほとんどなくなってしまいました。
それで、佐島沖を回航したとき、今泉さんのバルキリーを抜き、4月のレガッタで、お世話になったチヒロも抜き、最大300メートルぐらい離していたのですが、南西沖ブイが後600メートルぐらいに見えたころから風がぱったり止んでしまい、バルキリーとちひろに追いつかれてしまいました。

かめぎ沖のマークを回ったのが11時、南西沖ブイに近づいたのが1時半ぐらい。風が止んでしまい、その中をバルキリーとチヒロ、ルミナスで、抜きつ抜かれつしながら、ようやく南西沖ブイを回航することが出来たのは、2時半でした。また南西沖ブイ付近では、風が振れていました。
そして、風がないため、南西沖ブイを回航するにも、潮に流されながらなので、ブイに海面が当たるチャポチャポという音が、私の耳にはっきり聞こえるほどのところを、ルミナスが進んで行きました。それは、ブイに衝突しないかと、ひやひやさせられながらの長い回航でした。

南西沖ブイにアプローチしていたとき、先にブイを回ったと見られるヨットが機走して帰って行く様子だったので、風が落ちてしまったため、コース短縮になったのかなと思わせられたりしたのですが、そのようなことはなく、レースはそのまま続行でした。
ちひろは、南西沖ブイを回航した後、レースをリタイヤして、機走で、帰ってしまいました。
私たちが、南西沖ブイをなんとか回航したとき、目下のんびり四連勝中のバーバリアンが、南西沖ブイを回航出来ずにブイの前で、止まってました。バーバリアンは、風がないために、潮に流されてしまい、なかなか回航出来なかったのです。

南西沖ブイを回航してからも、風がほとんどなく、時間は経過する一方でした。これでは、フィニッシュ出来るかな?と、時計を眺めながらの風待ち。
私たちは、レースを諦めることなく、レース続行。安西さんが、「風がどんと吹けば、赤白ブイまで、ここから30分だ!」と声を掛けると、すると、3時過ぎになって、どんと風が吹き始めました。風は西風。

「スピンを上げよう!」、と安西さんの判断良く、私たちは、いち早くスピンを上げアビーム。それを見てか、周りにいた船もスピンを上げ始めました。前を走っていた他の艇がスピンを上げている間に、その船を私たちは抜くことが出来ました。
後は、時間との戦い。本部艇が見えてからも、ラインにアプローチしている間は、時計とのにらめっこでした。

そして、タイムリミットが迫る中、ようやくフィニッシュして行く船がチェックを受けるプーと泣く合図の音を私たちは遠くに聞きながら、走れ走れと、風よ吹けと祈ってました。そして、ゴールイン・フィニッシュしたのは、タイムリミット1分30秒前の15時58分30秒でした。
私たちの後からも、なんとかセーフの船がチェックを受けてましたが、バーバリアンは、ゴール前、少しのところで、フィニッシュ出来ませんでした。

私は、ぎりぎりフィニッシュ出来たとき、ビールで、乾杯したいくらいの気分でした。もちろん。石田ハウスに戻ってから皆で、乾杯しましたが・・・。