ブラインドセーリング講習会2003岡山

文 白子良明

11月1日?11月2日の2日間、岡山県の「牛窓マリーナ」にて「NPO岡山県セーリング連盟」「ヨットボランティア・スナメリ」のご協力を頂き「ブラインドセーリング講習会」を開催いたしました。
「牛窓マリーナ」周辺のセーリング環境は大変素晴らしく、晴天にも恵まれ、良い講習会になったと思います。
ブラインド8名、「スナメリ」のスタッフを含めたサイテッド12名程に参加していただきました。「スナメリ」のスタッフの方々は、暖かい方ばかりで家庭的な雰囲気が良かったです。ブラインドセーリングにも興味を持っていただくことが出来ました。また、ブラインドの参加者は殆どの方がセーリング初体験でしたが、海やセーリングの楽しさを知っていただく事が出来たと思います。

オリエンテーション中の写真

●1日目
参加者 ブラインド受講者 3名
    サイテッド受講者 1名
    スナメリスタッフ 5名(陸番担当者含まず)
    JBSAスタッフ 斎木、小笠原、川添、白子

13時より講習開始。簡単な自己紹介、オリエンテーションの後、ヨットのイメージを掴んでいただくため、陸上の「アクセスディンギー」を触りながら構造や艤装を確認後、クルーザーに乗り込み再び構造、艤装の確認を行いました。
14時頃、「32フィートラット仕様艇」と「30フィートティラー仕様艇」に別れ出艇。3?4メートルの程よい風の中、サイテッドには情報伝達の方法、ブラインドにはヘルムを持ち、風の感じ方やヨットの動きを体験していただきました。
16時30分頃、帰港。参加者全員に感想を述べていただいた後に解散。

セーリング中の写真

●2日目
参加者 ブラインド受講者 6名
    サイテッド受講者 1名
    スナメリスタッフ 7名(陸番担当者含まず)
    JBSAスタッフ 斎木、小笠原、川添、白子

午前の部
9時講習開始。夜中から雨模様でしたが、講習を始める頃に雨は上がり、前日と同じ内容のオリエンテーションに加えブラインドセーリングと「JBSA」の簡単な歴史を説明。
艇のタッチングを行い10時30分頃、「32フィートラット仕様艇」と「30フィートティラー仕様艇」に別れ出艇したが、ほぼ無風のベタ凪状態。セールを上げずに機走しながら前日とほぼ同様の内容を行いました。

午後の部
午後は、2?3メートルの風が出てきました。「30フィートティラー仕様艇」でのセーリング組、「アクセスディンギー」体験組、デモンストレーション組に別れて講習を行いました。
私達「JBSA」スタッフ4名と「スナメリ」のサイテッド2名は「ヤマハ25ML」を使用し、ブラインドレース形式でソーセージコース周回のデモンストレーションを2時間程行い16時頃帰港。

艇のタッチング中の写真

参加者の方々は、いろいろなセーリングを楽しんだようでした。今回の講習会は、「サイテッドとブラインドが一緒にセーリングを楽しむ」という事を主題に行いました。
ブラインドの参加者が皆さん初心者で、1日のみの参加者が多かったため、講習会と言うより体験会的な内容でしたが、殆どの方に「楽しかった」「またセーリングをしてみたい」と言っていただく事が出来ました。また、「スナメリ」の方々にも「ブラインドセーリング」についてご理解をいただいたようで、今後は「ブラインドセーリング」にも取り組んでみたい。というお言葉もいただきました。
これを機会に、岡山にブラインドセーラーが誕生する事を期待したいと思います。