2004ギリシャ・アテネ(その2)

2004年9月17日(金曜日)?2004年9月28日(火曜日)

文 大城

今回私は自転車のタンデム競技でパラリンピックに出場してきました。パラリンピックは、私にとって初めての参加でありましたが、不安というより期待と自信にあふれていました。
アテネで金メダルという高い目標を掲げてこれまで厳しい練習に耐えてきました。そして、このアテネパラリンピックが集大成と考えておりました。この高い目標をいろいろな場面で公言していくことで、メダル候補として期待されるようになりました。

本番を迎え、強気でそれを実現する予定でありましたが、結果は1キロメ?トルタイムトライアルで4位と揮わず残念なものとなりました。自己ベストは出たものの、自分の設定していたタイムには届きませんでした。
全てのレースにおいて全力を尽くしたのですが、結果から判断すると、100%の力を出せていなかったと判断せざるを得ません。今振り返ってみると、今まで経験したことのない会場の雰囲気、大声援に圧倒され、緊張して体が固くなっていたのかと思います。本番で練習通りの力を出すこと、平常心、万全のコンディションでレースに臨むことの難しさを改めて感じました。

よく1位と2位の差は、天と地の差だと言われますが、今回のパラリンピックで3位と4位の差の方がより大きいものだと身をもって体験しました。今回経験できたことを今後いろいろな場面で生かしていきたいと考えています。

「パラリンピックに参加してみたい」という強い気持ちからブラインドセーリングからタンデム競技に挑戦して3年半。この夢に向けて応援し協力してくださった方々全員に感謝します。ありがとうございました。

今後のことは、ゆっくり考えたいと思います。今はのんびり休みたい気分です。
またセーリングを楽しみたいです。その時はよろしくお願いします。