定期練習2006年8月5日

文 鈴木

日時 2006年8月5日(土曜日) 夢の島集合 10時
天候 快晴、32度、微風
参加者(敬称略)
 サイテッド3名 橋本、佐藤ご夫妻
 ブラインド4名 安達、宮城、川合、鈴木
使用艇「あほうどり」

建物を出るとムッ!とした熱気に包まれ汗が吹き出してくる。
「今日はよく焼けるよ」と言いながら桟橋へ向かう。屋上の旗もしなだれたまま動かない。
「こんにちは!、佐藤です」暫らくぶりにお会いした佐藤ご夫妻の明るい声。今日はサイテッドを努めてくれるとのこと、談笑にも花が咲く。
いつものように機走で東京湾に出ても全くの無風状態。
先月船底整備を済ませたばかりの「あほうどり」。エンジン音も軽く水を切って船足は快適。坂本さんが使った「魔法の粉」のお陰だろうか。気持の良い滑りが伝わってくる。

風の塔に近づいたところでエンジンを止め、風待ちを兼ねてランチタイム。乾杯した冷えたビールの美味かったこと、格別。上空を飛び交う飛行機以外に海上には談笑に包まれた「あほうどり」1艇だけ、静かな真夏の昼下がりだった。
午後は微風の中で河合さんがティラーを握る。佐藤さんの指導で風探しの練習。
「風を感じなくなったらティラーをどちらかに動かして風を見付けるのだよ。風は誰にも見えないのだから」と言われながら、それでも艇は1?2ノットで前進している。私たちも一緒になって風を感じようと真剣な表情。見付けると誰トモナク「風があった!」と声をだす。30分もすると艇は直進できるようになった。
次に、宮城さんがティラーを握る。スキーをこなし、乗馬をするスポーツマン。スキーではスイスで滑ったこともある彼、ヨットは昔からの夢と喜びを隠さない。

この微風の中で静かに近づいてくるヨットがある。「水着の女性3人」との声に色めき立つが、あえなく離れて行ってしまった。今度はスピーカーをならして近づいてくる船がある。海上保安庁の船だ。安達さんが「ハぁーィ」と大声で反応するとそのまま向きを変えて去って行った。何の警告だったのだろう「さっきの船は、水着なのでライフジャケットをしていなかったのだろう」との推測、きっとそうだ、そうだ。

ティラーを握って10分ほどすると風は上げてきた、「風によって違いますね」。少し走らせ速度の上がったところでタックして、そのまま回航して夢の島へ向かう。鈴木、川合、安達とティラーを代わり練習しながら16時バースへ戻る。
最後に、もやいをとり、メインセールをたたみ直してカバーを掛け、シートをコイルし、ゴミを搬出し、荷物を下ろして船を降りる。今日も一日、自分もクルーの1員として最後の作業までさせてもらえた充実感を噛みしめながら船をあとにする。し忘れたこと、きちんと出来なかったことがほとんどとは思いますが、最後まではらはらしながらクルーの仕事をさせてくださった佐藤さん、恵美さんありがとうございました。

今回は風も無く十分な練習にはならなかったかも知れないけれど、安全に楽しくセーリングができたことを、サイテッドの橋本さん、佐藤さんご夫妻に深く感謝します。
それでは、皆さんとまた洋上でお会いしましょう。