定期練習2006年8月19日

文 鈴木克己(JBSA東京)

日時 2006年8月19日(土曜日)夢の島10時集合
天候 快晴、気温36度、南の風、風速4?5メートル毎秒、波高0.5?0.8メートル
使用艇 あほうどり
参加者(敬称略)
 サイテット(2名)坂本、二瓶
 ブラインド(4名)伊藤、宮城、川井、鈴木

天気は上々、セールカバーをはずし、コイルされたロープ類をほどき、もやいを解く。
10時30分、波穏やかな東京湾へ向けて出港。
真夏の太陽を受けて気温はすでに30度を超えている。それでも洋上の風は心地よい。
「14日に起きたクレーン船による送電線切断事故は、あのディズニーシーの手前のビル群のところの江戸川だったのだよ」と聞き、改めて惨事を思い浮かべる。
エンジンの回転を落とし、艇を上(カミ)に立ててセールを揚げる。
坂本さんから「今日は2組に分かれて、交代で訓練」との提案。
早速、1組、ヘルムス川井、メントリ伊藤。2組、ヘルムス宮城、メントリ鈴木が決まった。
X「ひとくみはバラストですか?、ジブトリをさせてください」との発言で全員が配置につく。

艇は風の塔へ向けてクロスホールドで帆走を始める。4?5メートル毎秒の安定した南風。
それでも時々スプレーがかかる。塩気を感じて海を実感しながら開放感に浸る。
数回タッキングを繰り返してはヘルムスとメントリが交代しての訓練。
狭いデッキで引くジブシートは重い。
最初2度ほどタッキングに失敗した。タッキングと言われて慌ててジブセールを動かしたのが原因だったようだ。ヘルムスが艇の向きを変え、風位になったところでジブシートを離し、反対舷のジブシートを手早く引き込むとの説明を聞く。
そうしないと、ジブに裏風が入り、艇は元の向きに押し戻されることを知った。ジブトリの失敗です、ご免なさい。
始めは蛇行を繰り返していた艇も慣れるに従って上り角度を安定させられるようになって来るのか、スキッパーの指示にも間隔があいてくるのを感じて納得。
2時の方向に羽田、10時の方角に風の塔、ずいぶん南へ来たようだ。
12時30分、艇を風位に向け、ジブセールを巻き込みランチタイムにする。
アイス・ボックスでよく冷えたビールで乾杯し、緊張を解いて会話に花を咲かせる。
「やっぱりビールがうまぁーい!、漬物がオイシィーイ!」
「おなかがすいて、お昼がおいしーい!」
「アァー、疲れた!、ジブトリがこんなに大変だとは知らなかった!?」
「何で舟は蛇行して、言うこと聞いてくれないのーォ!?」
頭上には真夏の太陽がさんさんと輝いている。はるか遠くに白帆が二つ見える。
波の音だけが聞こえてくる。

午後は2組がヘルムスとメントリを受け持つ。
数回タッキングを繰り返したあとベアリングさせてフリーでの練習を開始。途端に風を感じられなくなりヘルムスは苦戦。
波に押されるたびにスタンが振られるのか艇は向きを変えてしまうようだ。そのたびに「引け、引き過ぎ。上れ、上り過ぎ!」の繰り返しの指示が飛ぶ。これは当て舵のタイミングの難しさで、慣れるしかなさそうだ。
2時を過ぎると、風は6?7メートル毎秒まで吹き上げてきた。
ディズニー沖まで戻ったあたりで、ヘルムスを4人で交代しながら夢の島へ戻ることにした。
波頭が飛び始める。行く手には雲が現れ、雷鳴が聞こえ始める。漁船が2艇、エンジンを響かせて追い越して行く。
「雨にあわないで欲しいね」、黒雲のあたりに閃光が走る。「せめて雷だけでも」、雷雲さま、どうか東の航路をお選びください。私たちは邪魔にならないよう西の航路を取りますから(合掌)。

ポートタックでアビームからクォーターの風を受けて帰港の途につく。
16時20分、雨にはならず無事バースに戻る。
もやいを取り、セールにカバーをかけて、シート類をコイルして格納し、荷物を搬出して艇を降りる。今日も楽しく使わせて頂きました。
サイテットの坂本さん、二瓶さん、ご指導ありがとうございました。また一つ新しいことを覚えました。心からお礼申しあげます。
ブラインドの皆さん一日デッキ上でトレーニングでしたね。お疲れ様でした。
風も安定していて最高のトレーニング日和でした。
来月はいよいよワールドですね。選手の皆さん体調を整えて、良い結果を持ち帰ってきてくださいね。日本のサポーターとして期待しています。