第1回ダンヒルカップ2002お手紙

秋山淳

この日「ルミナス」に乗艇して一緒にレースを満喫した沼津の元気ブラインド(高橋さんの表現を借りると、スポーツマンで好青年)大胡田誠さんからJBSAの皆さん宛にお手紙をいただきました。ここにご紹介します。

大胡田氏のスピーチにみんな拍手している様子

文 大胡田誠

JBSAのみなさんこんにちは。先日は、まだヨットのことはほとんど知らないのにレースを体験してみたいなどとかなり無茶なお願いをしてしまったにもかかわらず、快くお聞き入れくださり、本当にありがとうございました。僕にとってはすべてが初めてのことばかりでしたので、あの日は驚きと興奮の連続でした。

今回、僕はただヨットの「錘」になっていることしかできなかったのですが、秋山さん、安西さん、川添さん、高橋さんの4人が風や波を読み、巧みに船を操る姿は、見ているだけでも何か心躍るものがありました。そして、果たして僕にもあのようなことができるのだろうかと不安になりつつも、もう一方では、早く自分も舵やセールを持ってみたくてうずうずするような気持ちになりました。

ところで、あの日僕はみなさんからいろいろなお話を伺ったのですが、その中で、実に印象的だった言葉がありました。それはレース後のパーティーのときに秋山さんが話してくださったことで、ヨットの醍醐味は一人一人が主体的でありながら全員がひとつのチームであることだ、というものでした。

僕はこれを聞いてはっとさせられる思いでした。いわゆる「障害」や「福祉」ということがからむと、ともすればちょっと不自然な人間関係になってしまうものですが、JBSAのみなさんはこのヨットの醍醐味を知っているからこそ、とても自然で気持ちのよいホスピタリティーにあふれているのかもしれないと感じました。

それでは、またみなさんにお会いできるのを心待ちにしております。世界大会まであと二ヶ月、お体に気をつけて練習がんばってください。