活動報告 JBSA東京 2022年3月13日 体験セーリング

【活動日】2022年3月13日 日曜日
【参加者】7名(順不同敬称略)
ブラインド:金子(体験),伊藤,殿垣内
サイテッド:児玉,村上,三場,副田

【使用艇】あほうどり(夢の島マリーナ)
【出港時刻】10時20分
【帰港時刻】14時42分
【航行時間】4時間22分
【走行距離】23.7キロメートル
【天気概況】曇り, 気温16度, 風速1〜4メートル

JBSAの門戸を叩くべき最初の訪問者は、やはりブラインドであると私は思う。視覚障がい者がヨットを楽しむことができるよう賛同者が協力し、共にセーリングを楽しむのがJBSAというヨットクラブだと思っている。素晴らしい存在であり、多くのサイテッドとブラインドの会員のおかげで、今日まで存在し続けてきた。

そして、今回新たなブラインドが、体験セーリングをご希望され、即日ご入会された。金子さんというかたで、盲導犬ユーザー。人懐っこく、初めてあった人が離れて行っても、くーんくーんと鳴いてかわいすぎる。もちろん金子さんのことではなく盲導犬エクルスくん。金子さんは多趣味でいらっしゃり、その経験が後に活かされ、私は、これはだめだと思うに至ることとなった。

 ヨットは初めてで、ブラインドレベルが高いににも関わらず、村上さんが喜んでしまって熱心にご指導されるほど、操船センスが素晴らしかった。「ああもうだめだ。村上さんに見捨てられた」と私は嘆いたが、ブラインドサーフィンをされているためバランス感覚が良いからなのか、あほうどりは、クローズホールドでまっすぐ走っていく。
私がJBSAアルアルのひとつだと思っていることに、安定した走りをすればするほど、皆が会話などに夢中になって、誰も操船している人に関心を寄せなくなるという現象がある。金子さんの操船中、児玉さんと三場さんはキャビンで何やら大盛り上がりしていて、それもまた、金子さんのセンスの良さの証拠と思えた。伊藤さんが話しかけても、普通に会話をしながらまっすぐ走ることができ、私はただただ驚くばかりだった。

今回は、乗船前ににポンツーンで、あほうどりの側面を触ってもらい、まず大きさを感じてもらった。
乗船してからは、デッキを一周して、どこにどんなものがあるかを触ってもらいながら、村上さんと副田さんが説明をしてくれた。
ティラーも帆走時だけでなく、機走時も持ってもらい、走る感覚を楽しんでもらった。
セーリングのうんちくは省き、とにかく操船の楽しみと、ヨットの上での楽しい時間を感じてもらった。

 もっと色々書きたいことがあるが、今回はここまで。
次回、伊藤さんがご自宅にあるフェンダーを寄贈してくださるとのこと。旅行用トランクにいれて運んでくださるらしい。ありがたい。 

報告書作成:殿垣内大介