活動報告 JBSA東京 2022年8月7日 定期活動

【活動日】2022年8月7日 日曜日
【参加者】8名(順不同敬称略)
ブラインド:長谷川,金子,大島,殿垣内
サイテッド:橋本,三場,古庄,副田

【使用艇】あほうどり(夢の島マリーナ)
【出港時刻】10時5分ごろ
【帰港時刻】16時ごろ
【航行時間】約6時間
【走行距離】記録なし
【天気概況】晴れ時々曇り,気温34度以上,風速1ノット

無風の灼熱地獄のうえ、帰ろうとしたらエンジンがかからずレスキューに曳航されて帰港するという、前向きには、良い経験のできた1日となった。

当初、参加者4人か5人の活動となる予定だったが、全日本ブラインドセーリング選手権の出場予定チーム「ベガス」が、ルミナス練習ができなくなったため、急遽、あほうどりに参加して、基礎的な練習をすることになり、8名での活動となった。

天気予報サービスの「海天気.JP」によると、風速は1メートルから2メートル程度だったため、午前中は船上で座学を金子さんと大島さんには聞いていただき、お昼前ぐらいから、実践しながらの基礎練習をする予定で、前日に参加者に、練習プログラムを配布しておいた。

当日は、少しでも練習時間を取るために、皆より少し早く言って出港準備をしておき、もやいをとけば良いだけにしておいた。このときは、簡単にエンジンはかかった。

さて、実際に出港してみると、風は予想以上になく、B1クラスのブラインドで、かつヨットの初心者に船上で座学をおこなうのは、なかなか難しかった。
基礎練習もほとんどできなかったため、予定の20%ぐらいしかできなかった。

ずっと機帆走していたが、エンジンを切り帆走してみる。しかし、暑いだけ。再びエンジンをかけて風を探す。つまり、このときもエンジンはかかったのだ。

若洲沖とディズニーランド沖の間ぐらいに、日本丸がいたので、みなで集合写真を撮る。

東京ゲートブリッジが見えるあたりの若洲沖付近で、1メートルぐらいの風が吹いていたため、機帆走のまま少し練習。すると、以前はなかった灯浮標がいくつかあり、その内側に警備艇が2、3隻いて、近づいてみたところ、この中には入らないでくださいと言われた。
このあたりは、以前、海上にクレーンがたっていたらしく、何の工事をしているのかは不明。

転進してその場を離れ、エンジンを切って帆走のみで練習をするが、あまりの暑さに、みばさんが、わずかなセールの影を追い求めて船上をさまよう。

これはもうだめだということで、エンジンをかけて帰路につこうとしたが、セルは回るもののエンジンが少し動き出した瞬間止まってしまう。繰り返すと、セルの音しかせず、さらに繰り返すと、セルもまわらなくなる。

帆走で戻ろうと、時速1キロぐらいのランニングで3、4キロ先のマリーナを目指すが、マリーナエリアは帆走禁止でもあるし、レスキューに曳航してもらっても無料だということで、保険会社に電話をする。

すると、曳航料の保険には加入していないと言われ、マリーナに頼んで欲しいと言われる。橋本さんいわく、何にせよ、夢の島マリーナの船は、曳航は無料とのことなので安心してマリーナに電話をすると、ボートレスキューサービスのBANに電話してほしいという。それではと、BANの電話番号をマリーナに教えてもらい連絡したところ、夢の島からボートを送りますという。

助けてもらうのに贅沢は言えないが、こんなことをしている間に、転覆などの事故だった場合、これではみな沈んでしまうと思ったが、その場合は118に通報するはずなので、こういうことにはならないのかもしれない。
BANからは、さらに、GPSの座標を教えてほしいといわれ、もう、夢の島からでて、荒川橋をくぐってくれれば、ほぼ目の前にいるので不要だろうと思ったが、みばさんが調べて伝える。まあ、何が起きるかわからないから、必要なことなのだと思う。

驚いたのは、船外機のついたゴムボートが、あほうどりをひっぱる力。あほうどりが機走するよりはるかに速い。今後は、あのゴムボートをあほうどりの後ろにつけておけば良いのではないかと思った。

ポンツーンエリアまで曳航してもらい、あとは惰性で着岸ということで、そえださんはバウのもやいを、私はスタンのもやいをもって、いつでもポンツーンに飛び降りられるように準備していたが、なんとマリーナの人が何人か来てくださっていて、大丈夫ですかと声をかけ、もやいをとってくださった。

預かってもらっていた盲導犬も、緊急事態になった場合にそなえて、水をあげたりトイレにいかせたりしておいてくれたとのことで、夢の島マリーナの皆さまには、大変ありがたく思った。

エンジンは、夢の島マリーナの修理などをおこなっているディックスにみてもらい、見積もりと、それが保険でカバーできるか、橋本さんが翌日確認してくださることとなった。

今回最後まで元気だったのは、最年少大島さん、そのお父さんぐらいの金子さん、そえださんの3人で、あとはあまりの暑さにダウン。私は、レスキューのボートが来るところまでは、色々がんばったが、ボートが見えたところで、電池残量20%に。しかしまだ、ゆきあしだけでポンツーンにあほうどりをもやうという大役があったため、準備をしたりしていたが、ポンツーンにマリーナのかたがいてくださるのをみて、残量5%に低下。

相模湾で17ノットぐらいの風のなか、タックやジャイブを繰り返し練習するルミナスより、無風と曳航してもらっただけなのに、へとへとになった。

報告書作成:殿垣内大介