活動報告 JBSA東京 2023年5月28日 任意活動(レース練習会)

活動報告 JBSA東京 2023年5月28日 任意活動 レース練習会
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【活動日】2023年5月28日日曜日
【参加者】6名(順不同敬称略)
ブラインド:小倉,水田,殿垣内
サイテッド:古庄,副田,荒木
【使用艇】あほうどり(夢の島マリーナ)
【天気】曇り時々晴れ
【気温】24℃
【風速】12メートルから14メートル
【航行時間】10時18分出港 13時41分帰港(3時間19分)
【航行距離】約36.32.75キロメートル
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【連絡事項】
●出港前異常なし
●メインシートカットせず結び目でサイドステイ手前の長さ
●ティラーエクステンション固定具取り付け
●ビルジ毎回完全乾燥状態なので夏に向けてグランドパッキン付近の熱を確認したほうが良いかも
●左舷バウのライフラインの芯が出てしまっていて確認の必要があるとの情報があり皆で確認したがみつけられなかったので要注意
●台風対策のためスピンハリヤードでジブファーラーをぐるぐる巻きにしてあるので次回出港前に解く
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【活動のようす】

ヒューヒューとサイドステイが風で鳴り、2メートル弱の波の高低差の中、あほうどりはセーリング海域へ向けて進む。明らかに10メートルを超える風が、顔の正面にあたる。いつもより大きな声で話、いかにも強風の海を走っているという感じがする。

しかし、荒木さんの「(進んでいるように感じるけど)景色が変わってないね」という言葉に、まるで漫画のようだなと思う。正面南からの強風に戻されて、あほうどりのエンジンでは遅々として進まないのだ。

相模湾のルミナスでは、強風下での練習はよくあるが、東京湾のあほうどりではなかなかないチャンス。のんびりクルージングを楽しむ傾向にある夢の島マリーナの、引き返してきたヨットたちと何隻かすれ違った。
海水がビールの缶の中に入るような自然災害は避けたいと思われているであろう古庄さん以外、今回のメンバーは、スプレーを浴びてこそセーリングと思っている。

今回の活動は、数日前になってふと思い立ち、急きょかなり多くのかたにお電話、LINE、メールを送らせていただきお声がけさせていただいた。いつも無理をいってお願いしているかたには、数日前では申し訳ないと思い、図々しいさすがの私も遠慮せざるを得なかった。

スキッパーのかたが、なかなか見つからなかったのだが、ダメ元で荒木さんにお尋ねしたところ、即レス一言でOK。安全に出せるベースメンバー構成ができたので、前日22時まで公募をしたが、残念ながら参加希望ゼロ。
残念がっていたところ、22時7分に、水田さんがLINEで参加のご希望。参加者が増えて大喜びして当日の朝、古庄さんも参加してくださるとのご連絡。

しかしマリーナに来てみると、予報を上回る風。参加メンバーによっては、迷いなく中止になるような天候だったが、今回のメンバー構成なら、強風下での練習や経験をある程度、あるいは数十年積み重ねてきているため、危なければすぐに引き返すことを確認しあって出港。

三枚州(さんまいず)の浅瀬南西の最後を示す灯標を過ぎたところでセールアップ。事前に、ワンポイントリーフィングの準備を荒木さんがしてくださっていたので、スムーズに機帆走開始。安全性を確認してからエンジン停止。
しばらくメインセールのみで帆走していたが、ジブを出した方がさらに安定するという古庄さんの進言で、3分の1ジブセールをだす。

ティラーは小倉さん、メインセールトリムは水田さん、ジブは色々な人でセーリング。荒木さんはおそらく、皆の実力がわからなかったため、例えばジャイブはしないというように慎重に対応してくださっていた。
しかし、十数メートルでのジャイブなら、小倉さんと私なら対応可能であるため、水田さんから私にメインを交代して強風のダウンウィンドセーリングを楽しむ。
ジャイブ時には、メインを十分に引き込んでおいてジャイビング。ボンとかえったところで、スルスルとメインを全部だしていく。荒木さんからも、安全ジャイブ成功のお言葉を賜る。

水田さんも再びメインシートをとって練習。頻繁に出したり入れたりしながら調整。途中、私がトラベラーのみで出し入れをすることで、メインシートを手で持っている水田さんに、セールのトリミングの雰囲気を感じてもらう。

帰路、クォータリー気味のランニング中、波に高さがあったため、ティラーの切り方と、メインの束を持って引いたり出したりする、波を乗り越える際のパワーを利用した技術を荒木さんから教わるが、残念ながら私は何度やってもうまくできなかった。これは座学で復習が必要。

セールダウンは、大きく前後左右に揺れる中、高速ダウン。
キャビン目の前の中央に隠れていてもしぶきがかかる中でのセーリングは、最高に楽しい時間だった。荒木さんのGPS速度計によると、最高速度は7.2ノット。ワンポンでかつ波がたつ中でのセーリングスピードとしては良い結果なのではないかとのこと。

マリーナのポンツーンへの着艇はそえださん。おそらく今までで一番スマートに着岸。

ポンツーンで、遅いお昼ご飯と、荒木さんの奥さまが作ってくださった超おいしいマドレーヌをむしゃむしゃといただく。参加者数が急に変更となったため、荒木さんの分はなくなったが、荒木さんはいつも美味しい奥さまのお料理をいただいているのだろうからと、遠慮なく3つ頂戴した。

最後にあほうどりを水洗い。古庄さんは、シャワーのトリガーを握ったまま、ホースを取り回して、数名がびしょびしょになり、荒木さんはデッキブラシでラダーも清掃してくださり、本日のエキサイトセーリング&のんびり船上アフターセーリングはこれにて終了。

報告書作成:殿垣内大介