活動報告 JBSA東京 2023年11月5日 TYCレース第8戦

活動報告 JBSA東京 2023年11月5日 TYCレース第8戦(定期活動)

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【活動日】2023年11月5日 日曜日
【参加者】8名(順不同敬称略)
ブラインド:小倉,金子,水田,殿垣内
サイテッド:児玉,谷下田,永井,副田
【使用艇】あほうどり(東京夢の島マリーナ)
【天気】晴れ時々曇り一時雨
【気温】22℃
【風速】1から6ノット
【航行時間】8時51分出港 16時26分帰港(7時間35分)
【航行距離】約36キロメートル
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【連絡事項】
● フォアステイ固定問題(別途長いさんレポートを参照)
● ファーラーロープ劣化による交換のための計測等
 ・18メートル6ミリ
 ・1メートル約400円(DICS価格)
● 次回各種上述のリカバリとともに下記参照
 1.まずファーラー回さずジブセールを艤装
 2.セール展開した状態で現在のファーラーロープをドラムからはずす
 3.2から3回追加でドラムに巻きつける
● 上記新しいファーラーロプではなく現在の古いもの
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【活動のようす】

まず最初に、金子さんが書いてくださった感想文を記します。

—- 金子さんレポートここから —-

TYCレース第8戦参戦機

3連きゅうの最終日、連日の夏日で11月とは思えない気温だが、セーリングにはちょうど良い気候、今日はセミロングだからと良い風が吹くよう祈っていたのだが、案の定ほぼ無風・・・。
僕と水田さんは右と左に分かれてじぶ担当、思いがけずジブ初体験でやる気満々でしたが、ほぼ活躍できる機会なし・・・。
しかし基本的なことを教えてもらえる絶好の機会となりました。
いずれはデッキ上を牛若丸並みの身軽さでぴょんぴょん跳ね回り、安西さんばりに活躍する自分を夢見てますが、ブラインドの自分には、ルミナスブームパンチで1発ノックアウト&病院送り必死ですはっはっは。
しかし無風で鏡面のような海上にぽつんと浮かんでいると、こころが洗われるようです。
今までの悪事を全部東京湾に流してきました。
来年あたり出家するかもしれません。。。 金子

—- 金子さんレポートここまで —-

ここからはとのがいちのレポートです。
レースの詳細レポートは別途小倉さんからあると思います。

朝7時台に新木場駅前に集まり、夜6時のシャトルバスで新木場に戻るという、今回は(今回も?)、紆余曲折のあったレースでした。

とにかく風がなく、0.1ノットを積み重ね、リタイアしたと思われる参加艇を遠目にみながら、絶対リタイアだけはしないぞと結束したレースでした。

しかし、なんと、マークが回収され、運ばれていきます。まだ時間内です。大会の陸上本部と海上本部に何度も電話をかけましたが、誰もでてくれません。
しかたなく、マリーナに電話をし、こちらに電話するよう依頼したものの、なぜかコールボックなし。再度マリーナに連絡して大会本部に伝言してもらい、ようやくかかってきたら、あほうどりはリタイアしたということだったのでマークを回収したとのこと!

いやいや、誰もそんな電話をしていないし、そもそも、マークが運ばれていくのを見て電話したのに、誰も電話にでなかったわけです。

リタイアだけはしないと、無風に近い状態のなか、何時間もねばりつづけただけに、皆、フンガイ。結局マリーナに戻るしかなくなったわけですが、あほうどりにまさかの緊急事態発生。

永井さんが発見し、児玉さんが確認されて、デスマストする可能性があるため、即メインダウンせよとの指示。ついで、ジブもダウンするようバウから指示され、これまで数えきれない回数、こうした作業を、強風下などでもおこなってきたおかげで、適切に対応でき、本当によかったと思った瞬間でした。

何が起きたかというと、すごく簡単に記しますと、マストを前方に引っ張っているフォアステイがはずれそうになっていました。
もしはずれて、ちょっと風が強いときに出ていたら、バックステイにひっぱられたマストが倒れるところだったとのことです。

このトラブル対応と、大会本部とのトラブル対応を、同時におこなうこととなり、もはや機走のティラーはブラインド。もちろん、サイテッドのそえださんが主に安全確認を行なっていましたし、コース修正もしていましたが、みんなマルチタスクにおわれました。

しかし、私が自慢したいのは、次のひとことです。
誰一人としてパニックを起こすことなく、急いでも焦ることなく、怒鳴ることもなく、次々と事態に対応。
ブラインドの金子さんもバウへいき、ジブセールをバウハッチの中へ収納。おそらく、ハッチの位置や形状、バウのレイアウトはなんとなくの認識でしかなかったと思われる初めてのことなのに、すごいなと思いました。

フォアステイの問題がひと段落してからは、JBSA名物、谷下田さんのホットドッグをドッグハウスで作成。
大会本部に文句の電話をかけながら、みんなおいしいおいしいと大喜びでした。

児玉さんと谷下田さんは、とにかく今回の功労者永井さんのことを大評価。それと、素早く動き回るそえださんのことを谷下田さんはやたらとほめていました。

帰路、走るあほうどりの上でみんな楽しくワイワイやっている間、私はひたすら各種ロープを片付け、メインセールをひとりでたたみなおし、セールカバーもつけ、よしよくやったと思いコックピットに戻ると、前述のようにまだ谷下田さんがそえださんを評価しているので、
「私もひとりでこれだけんことをやりました。ほめてください。」
と頼んだところ、犬をほめるようにほめていただきました。児玉さんからは、褒美として、お昼ごはんに召し上がらなかったカレーパンをいただきました。大満足です。ありがとうございます。(佐藤さんの報告書風に書いてみました。)

とにかく、色々あったものの、いつものように楽しい1日でした。
ゲストバースでご予定のある児玉さんと、谷下田さん、小倉さん、金子さんをおろし、残りのメンバーであほうどりの巣であるT26へ戻り、1時間かけて戦後処理。結構私は疲れてしまいました。
ホットドッグとカレーパンが、もう少し必要だったかもしれません。

永井さんもお疲れのはずですが、一生懸命ファーラーロープをはずして長さをはかってくださり、本当に感謝です。

マリンセンターで6時近くに、TYCの小島会長にお会いし、ご丁寧に今回の件について謝罪をいただいてしまい、恐縮するばかりでした。
さっきまで、フンガイしていた人々とは思えない豹変ぶりです。
「いえいえ、とんでもないです。ありがとうございます。」
マリンセンターの正面ドアまで見送ってくださりました。

さて、それでは今回のレース結果はどうなるのか。
こちらは後日、レース担当の小倉さんから、別途レポートがあると思いますのでお待ちください。

とにかく、無事に戻ってこられたこと、そしてまた来週、無事にレースに参加できそうなことは、本当に皆さまのお力によるもので、心から感謝しています。

さて、次回いよいよ最終戦。
15年ぶりにTYCレースに参加したあほうどりは、これで全戦参加の皆勤賞となります。
ここまで支えてきてくださった皆さま、ありがとうございます。

追記:

誤解があるといけませんので記しておきますと、あほうどりはトラブルが発生したためにリタイアしたわけではありません。
レース中に、永井さんが問題点を発見したものの、この時点ではまだセールダウンはせずに対応しながらレースは続行していました。
その続行中に、マークを回収した船が通って行ったため、大会本部に連絡したわけです。しかしつながらず、つながったときには、結局マリーナへ戻るしかないということでした。
運営のミスなのに、「救済措置」と言われると、なんだか納得がいきませんが、まあ、こういうこともあるのかという経験にはなりました。

報告書作成:金子聡, 殿垣内大介