定期練習2006年4月15日

文 鈴木克己

日時  2006年4月15日 10時 夢の島集合
天候  晴れ、気温10度
風   北北東の風10.0メートル毎秒
参加者(敬称略)
サイテット(6名) 児玉、橋本、竹下、堀江、松崎、二瓶
ブラインド(5名) 竹脇、安達、伊藤、川井、鈴木
使用艇 あほうどり
協力艇 スパークリング・クラウド(児玉氏所有)

最近の天気予報はよく当る。4月15日の「お日様マーク」にこの1週間変化はない。明日のセーリング日和は間違いなしだ。
午前9時35分マリーナに着く。突然「赤色旗」が目に飛び込んでくる。「何だって!、出港禁止か、風速10メートル毎秒だって!」。
その内に風も治まるだろうと言って支度を整えて待機。
竹脇さんから坐学待機にしようとの提案で、全員が児玉さんのスパークリング・クラウドに集合。
ロープワークの基本と安全性についての勉強を行う。

・初セーリングを期待していた川井さんはロープワークの訓練。
安全確保の基本となるもやい結び、エイト結び、クリート結び、ブラインドの皆さんも瞬時に結べますか?。「瞬時に」ですよ。
・力一杯シート類(ロープ)を引くときどのように握りますか。力が入るよう手にひと巻きして引くことは危険です。風の力にはかないません。手をウインチやカムに巻き込まれて事故に繋がります。
滑り止めのついた手袋はそのための必需品です。運動会の綱引きのように握って引くのが原則です。
・コックピット内のシート類はいつも整理していますか。タッキングやジャイブのたびに足元に散らかり邪魔なものです。常に整理を心がけてください。これはアンカーシートですが足を取られて、アンカーともども落水し人間アンカーになってしまった例(霊)もあるそうです。
使用中のシート類は、およそ4?50センチメートルでおり返すようにまとめて足元に置きます。船上では常に整理整頓が安全確保の基本です。

12時を回っても風は治まる様子もない。マリーナのスピーカーから瞬間風速18メートル毎秒を記録との放送が流れてきた。
2年前の今日は「あほうどり」が夢の島へ向けて今治を出港した記念すべき日との話から、全員で乾杯し、思い出話に花が咲く。
無風に悩まされた瀬戸内の海、帆走で乗り切った鳴門の渦潮、携帯電話が繋がらず夜通し寝ずにかけつづけた陸上の待機班、海上保安庁のヘリコプターが頭上でホバリングを受けた駿河灘、エンジン・トラブルに見舞われた下田沖、待ちに待った夢の島。この難局を越えてきた人の口から聴く話は、私たちの心に強く響く。
午後2時30分、話も尽きないが、次回5月6日の再会を約して散会した。
落ち着いたキャビン応接室を解放してくださった児玉さんありがとうございました。
サイテッドの皆さん一日お世話になりました。ブラインドの皆さん強風は残念でしたが、楽しく有意義な勉強会になりました。お疲れ様でした。