2018年11月 神奈川支部 活動報告(デイクルージング)

JBSA神奈川 活動報告

【活動日】2018年11月17日 土曜日
【参加者】9名
(サイテッド) 大賀さん、山内さん、石田さん、安西さん、山名さん、三場さん
(ブラインド) 竹内さん、横倉さん、殿垣内

同じ東京湾でも、やはりその奥と入り口付近とでは、海も空気も違う。

今回は、久里浜のマリーナヴェラシスから、30フィートのナウシカで対岸の保田に、

おいしいお昼をいただきにいくデークルージング。

当初天候が危ぶまれたが、青い空と白い雲、キラキラと光る海に心底満足。

10時ごろ出航。マリーナを出るとすぐにセールをあげる。

風はあまりなかったので、機帆走で一路保田をめざす。

以前、夢の島マリーナから保田に行く計画に誘っていただいたことがあるのだが、

一泊の行程だった。

そのイメージがあったため、約1時間40分であっさり到着したことに驚く。

GPSの記録によると、距離は16.8キロメートルだったので、

約5.8ノット、時速10.8キロで走ったことになる。

11時40分ごろ房総半島に上陸し、「海の味 栄丸」へ行く。

いつもはとても混んでいるらしいが、今回はすいていた。

刺身の盛り合わせと天ぷらがメインのA定食をいただく。

B定食を頼んだ三場さんは、メニューの写真よりはるかに多い量に驚くこととなった。

おみやげに落花生を買うグループと、ソフトクリームを食べるグループに分かれたのち、

ナウシカに戻り13時45分ごろ保田を出る。

帰路はエンジンを切りセーリング。横倉さん、竹内さん、私の順番でティラーを持つことになり、

ああ、この順番だと私のへたさが際立つ、と思った。そして実際そうなった。

横倉さんがティラーをを持った途端、風が吹いてきた。前回のナウシカでもそうだったが、

横倉さんの走りはすごい。滑るようにぐんぐん進む。後で恥をかかぬよう、横倉さんの走りを研究。

続いて竹内さん。気持ちよすぎるヒール具合とスピードに、

どうかこのまま、みんな私の存在を忘れて、マリーナまで戻ってくれないものかと思うが、

石田さんがしっかりと1人あたり何分と計算し、カウントをされていたため、

私に順番が回ってきてしまった。

私の走りに関しては、特にここで書く必要はないだろう。

とにかく、船の傾斜はなくなり、速度は著しく低下した。

みかねた石田さんが、ティラーを押し引きし、感覚を教えてくださる。

少し艇速が上がってきたところで手を離し、私に任せてくださるが、

その瞬間にスーッと速度が落ちる。

大賀さんに、大きく舵を切りすぎとアドバイスをしていただくが、

かすかに見える前方の景色は、明らかに、右に左にフラフラとぶれているようだった。

必死に操船しているさなか、三場さんがお得なクレジットカードの話か何かをしてくださっているのだが、

ほとんど聞こえず生返事。せっかく写真を撮ってくれるとも仰ったのに、

「今手が離せません!」となんとか言うのが精一杯だった。

横倉さん、竹内さんの時には、7ノットだ8ノットだと盛り上がっていたが、

いったいどうやったら、あんなに風を捉えられるのだろうか。

最後は山名さんがティラーをとり、快適なセーリングが戻ってきた。

GPSの記録によると、保田出港は13時46分、ヴェラシス帰港は15時45分。

今回気になったのは、おそらくマストの上から船尾に接続されていると思われるロープを、

航行中には引き、セールを下ろしてからは緩めていたことだ。

尋ねたところ、これはバックステイというもので、前から風が吹いて後ろへたわんだマストが、

一気に戻らないようにするなどの働きがあるらしい。

ここでは割愛するが、安西さんにレース時の風や潮の読みかたも色々教えていただいたのだが、

ヨットというのはダイナミックなスポーツだが、

実際には細かいことの積み重ねで成り立っているのだなと改めて思った。

もっと練習と経験を積んで、皆さんのようになりたいと思う。
報告書作成:殿垣内大介