2021年6月27日 東京支部 活動報告


【活動日】2021年6月27日 日曜日
【参加者】6名(順不同敬称略)
ブラインド:殿垣内
サイテッド:竹内, 秋山, 竹下, アラン, 副田

【使用艇】あほうどり(夢の島マリーナ)
【出港時刻】10時11分
【帰港時刻】13時52分
【航行時間】3時間40分間
【走行距離】22.44キロメートル
【天気概況】曇り, 気温24度, 風速1〜3メートル

連日不定期活動2日目は、竹内誠さん、神奈川支部の秋山さん、そして竹下さんにご協力いただいた、贅沢なメンバーでの活動。

天候は、出港不可能と思われていた予報だったが、竹内さん曰く、竹内さんの日頃の行いが良いため、まさかの日がさすこともある天気。
最後まで、雨にも降られなかった。

マリーナを出て、荒川河口橋をくぐり、かなり早い段階でメインセールをあげる。若洲付近から早くも帆走。

タックしながらのぼり、新海面埋立処分場の東側沖合からアビームで走る。

竹内さんは、前回ご参加いただいた時同様、容赦なくそえだを船長に指名し、船長としてするべきことを、そえだに任せる形でご指導されていた。

ヘルムスマン、メイントリマー、ジブトリマーを、アランさん、そえだ、殿垣内が交替で担当。

クローズでのメインとジブの微調整や、ランニングではバウでジブセールを観音にするなど、ちゃんとした練習に大満足。

あほうどりの、いつもののんびりクルージングももちろん大好きだが、やはり練習もたまらない。

実の所、あれぐらいの風で、あほうどりがこんなにも走ることに驚いた。
もちろん、皆さんの足元にも及ばないが、私も数十回あほうどりに乗ってきたので、こういう天候ならこれぐらい走るという感覚が、なんとなくわかる。

この日の風ぐらいだと、いつもは走ると言うより進むといった感じなのだが、これが、細かいトリムを積み重ねることで、すーっと海面をすべっていく。

ルミナスに乗るときは、もちろん最速になるよう皆が動くので、私のイメージとしては、あほうどりは遅い、重いという印象だった。あほうどりに謝罪。

航跡マップ

私はメイントリムが好きで、ヘルムスマンはあまり好きではない。私がティラーを持つと、ルミナスは沈没しそうになるし、協力艇のナウシカは、かなり風があってもすーっと速度を落としてしまう。
しかし、私にも帰路、ティラーの順番が回ってきてしまった。しかもランニング。
竹内さんは耳で風を感じるようアドバイスをしてくださるが、なかなかうまくいかない。しかし、腕の毛のそよぎがわかりやすいと気づき、それを風見にしていたら、左右の毛の長さが違うのか、とんちんかんなほうへむかう。
挙げ句の果てに、ジャイブを繰り返していたら、どちらにいったらジャイブするのかわからなくなり、散々だった。

巨匠が3名もいらしたのに、こんなレベルで本当に申し訳なく、とにかくもっともっと、沢山練習したいと思った。

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竹内ヨットスクール
受講生Sさんのコメント

竹内さんに注意されてばかりのセーリングとなりました。
「ちゃんとシートをフリーにして!」とか「テルテールを見てトリムして!」とか。
シートをまとめる時間がなくほおっておいたら、メインの殿垣内さんに注意されたり。しかし、根性でめげずに、ひたすらジブシートと格闘。
竹下さんにフォローしていただきながら、なんとか形になったのではないかと思いました。

帰路のランニングでは、竹内さんに観音開きを指示され、「やったことがありません」と怖気付いても受け入れられず、初挑戦。
しかし、細かい指示をいただき、その通りにやってみると、ジブセールがはらみ、びっくりするほどの風の重みを感じました。
殿垣内さんがヘルムスだったのですが、合わせるのはとても難しかったです。なぜなのかは聞かないでください。ですが、ブラインドのヘルムスに合わせて船を走らせることは、とても感動でした。
ブラインドセーリングの楽しさを感じました。

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受講生Aさんのコメント(翻訳済み)

私はセーリングの機会を期待して、一週間ずっと風の予報を見ていました。日曜日は、まだ一緒にセーリングしたことのない2人のベテランセーラーの紹介で始まりました。
セイルのカバーを外して収納し、ラインを解いている間にエンジンが温まり、冷却水の流れが確認されました。
その後、船長の指示で舵とモーターを操作して東京湾に向かう。
橋をくぐり、防波堤の外に出たところで、メインセイルを上げる指示が出た。北から3~4ノットの風が吹いているので、モーターではなく帆走するんだ!と思った。
年配のジェントルマンがクルーの位置を指定し、タックが始まり、それが2時間続いた。
私は、様々なポジションを担当し、ティラーも操ることができたので、コースは何かと聞かれた。
風向計を使いながら、クローズホールとクローズタッキングの練習をしました。
また、セイルトリミングは、科学というよりもむしろ芸術だと感じた。
練習中は目を閉じて、顔に当たる風や体に当たるボートの感覚をより意識していました。

改善すべき点
*エンジンオイル、燃料、ビルジなどの安全チェック。
* 方向性を表す言葉は標準的なものであるべきです。

 例えば、”180度の方向に向かい、この目的地の間を2分ごとにタックしよう “などです。
クルーのポジションの仕組みを学び、各責任者の連携を密にしていきたいと思っています。日本語・英語の問題だけではなく、セーリングのボキャブラリーや、他のメンバーに声を出してリクエストできるようになりたいです。

私は子供たちを教える教育者ですが、大人数のグループを管理するには、明確でシンプルな声による指示が必要であり、メンバー間のチームワークの必要性を伝えるためのより良い方法を常に探しています。
扇風機を使って、モデルが風に反応するのを体験してみてください。目の見えない人がセーリングのコンセプトを理解するには、たくさんの話をするだけでは不十分かもしれません。
私は、タックの後、メインセイルを締めるべきだと感じ、一人で航海することに慣れているので、自分でやろうとラインに手を伸ばしたことがありましたが、叱られ、口頭でヘルムスマンにお願いするべきだったと反省しました。学ぶべきことがたくさんあります。
神奈川県の皆様には、わかりやすい説明とプロとしての姿勢を買っていただき、とても感謝しています。
視覚障害者と一緒に強力なセーリングチームを作りたいと思います。
私はどんな天候でもセーリングする準備ができています。 様々な状況下で学ぶことができます。メンテナンスをして、船の隅々まで学ぶ準備ができています。修理すべき点があれば、喜んで行います。
ありがとうございました。

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【追記】アランさんのコメントは英文でしたので、ウェブ翻訳にかけたものを、そのまま掲載しました。
このメールには、航跡マップが1枚と、写真が4枚添付されています。

報告書作成:殿垣内大介, 副田和美, アラン・スモーレン